【ラルフ・ローレンの別荘を訪ねて】ローレン氏の愛する「小さな魅惑のコテージ」へ
【写真】芝生の庭の一隅に、木々や植物の緑に溶け込むように立つゲストハウス。ローレン氏は「小さな魅惑のコテージ」と表現する
【写真】藤や蔦で覆われたゲストハウス。庭は常に"緑"が青々と茂っている。枯れる木々は好きではないそうだ
【写真】ガレージを改装した映画鑑賞用のスクリーニングルーム。ゆったりとしたソファーに、ポップコーンの機械も用意されている。ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンの『カサブランカ』(1942年)やケーリー・グラントとグレース・ケリーの『泥棒成金』(1955年)に加え、『ロッキー』や『バットマン』もローレン氏のお気に入り
モントークの魅力を尋ねると、答えは「the ocean, the air, the quality of the light(海、空気、陽の輝き)」。これら3つの魅力はまた、ローレン氏のクリエーションの源泉にもなっている。 「メンズ、レディス、キッズ、そしてホームと、コレクションの多くはモントークでの私たちの暮らしぶりからインスピレーションを得ています。自由で気ままでカジュアルな生活。カットオフのジーンズに洗いざらしのTシャツ、白に白を重ねたり、コットンやレース、さまざまな青の色調はこの地の海の色と空の色を映し出しています」 モントークはローレン一家にとって夏の避暑地だが、空気が澄んでくる秋口にデッキに腰を下ろして海を眺めるのもローレン氏の楽しみの一つで、お気に入りはクリフの上から海に沈む夕日を眺めること。そして家族水いらずで過ごせる場所だからこそ、家族との多くの思い出がつくられる場所でもある。 「子どもたちがまだ小さかった頃、夏の間はずっとモントークで過ごしていました。ここは自然にあふれています。アジサシが浜辺を走り、カモメが空に向かって飛び立つのを見るのが大好きでした。私たちにとってここは、裸足で過ごす特別な避暑地なのです」 BY TERUYO MORI