アストンマーティンが「ヴァルハラ」プロトタイプ モデルの画像を初公開。市販は近いか!?
いよいよサーキットで走行テストを開始か
2023年12月25日(英国現地時間)、アストンマーティンは次世代ミッドエンジン スーパーカー「ヴァルハラ(Valhalla)」プロトタイプの実車テスト画像を初公開した。 【写真はこちら】アストンマーティンとレッドブル アドバンス テクノロジーとのコラボレーションで誕生(全7枚) 古代北欧神話に由来する、戦士の楽園を意味する車名が与えられた「ヴァルハラ」は、アストンマーティンとレッドブル アドバンス テクノロジーとのコラボレーションで生まれたハイパースポーツカーの第3弾だ。ちなみに、第1弾がレースも射程に入れた「ヴァルキリー」、第2弾がサーキット専用モデルの「ヴァルキリー AMR(アストンマーティン レーシング)」となる。 ヴァルハラは2019年に最初のモックアップが公開され、2021年には市販モデルの外観を発表、そして2022年にはインテリアも公開されたが、今回、本格化しているプロトタイプ モデルの実車テスト画像が初公開された。 詳細なスペックに関してはプロトタイプのため公表されていないが、ヴァルハラのために製作されたツインターボ フラットプレーン(ピストンの力を受け止めるクランクピンがひとつの平面内に収まっているタイプのクランクシャフト)V8ツインターボ エンジン(排気量は、おそらく3L)に3基の電気モーターを組み合わせ、システムトータルで1012psを発生。これで4輪を駆動する、プラグインハイブリッドのパワートレーンを搭載している。
完全電動化へと移行するアストンマーティンの現在をリード
以前に発表された目標値では、0→62mph(約100km/h)加速は2.5秒、最高速度は217mph(約347km/h)とされている。 今回公開された画像は、ここで紹介している4点のみ。いずれもカモフラージュ塗装を施してサーキットを走行しているものだ。 全体的なフォルムは以前に紹介されたモックアップと大きく変わってはいないようだが、リアウイングがボディ一体タイプから独立したものに変更されている。このあたりは、市販モデルではどうなるのか興味深い。 ヴァルハラは、パフォーマンス、ダイナミクス、ドライビングの楽しさについてクラス最高水準を打ち立てるスーパーカーとして、ハイブリッドから完全電動化へと移行するアストンマーティンの現在をリードするモデルになるという。 生産開始は2023年後半といわれていたが、もう少し先になりそうだ。限定999台がハンドビルドで生産されるヴァルハラ。その姿を日本の公道でも早く見てみたいものだ。(文:篠原 政明)
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