やりたい放題?心配の声も……トランプ氏“圧勝”でどうなる?【#みんなのギモン】
■「反ワクチンの陰謀論者」と「ミニトランプ」
小林史解説委員 「続いてのトランプ氏を取り巻く注目の人物は、ロバート・ケネディ・ジュニア氏です。ジョン・F・ケネディ元大統領の甥にあたる人ですが、『反ワクチン』の『陰謀論者』として知られています。ジュニア氏をトランプ氏は次期政権で『公衆衛生を統括する役職』に起用するとみられています」 忽滑谷こころアナウンサー 「ワクチンを打つ打たないは個人の自由だと思いますが、『公衆衛生を統括する役職』にこういった人が就いたときに、どういう舵取りをするのかは気になります」 小林史解説委員 「ジュニア氏は6日のインタビューでワクチン全般の安全性や有効性についての調査に『直ちに取り組む』と言っています。その一方で、『誰からもワクチンを奪うつもりはない』とも表明したということです」
小林史解説委員 「そしてもう一人。トランプ氏にとって最も重要な側近といえるのが、副大統領に就任するJ・D・バンス氏です。中西部の『白人』『貧困家庭』に生まれたということを強調しています。その生い立ちを振り返った回顧録が大ヒットしたベストセラー作家として知られています。ただこの人はもともとは『反トランプ』で、トランプ氏を『バカなやつ』『アメリカのヒトラーだ』と表現したこともあったといいます」 「現在40歳のバンス氏ですが、『ミニトランプ』と言われるほどトランプ氏の政策にほぼ賛同しているという、かなりがらっと主張を変えた人です。ただ、過去にハリス副大統領らを『子どものいない惨めな人生を送るキャット・レディー』などと中傷していた動画が掘り起こされ批判が殺到したりしました。キャット・レディーとは『社会的に孤立した女性』『変わり者』など、侮辱的な意味あいで使われることが多いスラングです」
桐谷美玲キャスター 「こういう人たちがこれから4年間、新しい政権を支えるんですね?」 小林史解説委員 「『トランプ一強』の政権になりそうな中、周囲はトランプ氏の『イエスマン』ばかりで一定の歯止めをかけるブレーキ役が見当たらない状態です。1期目よりもさらにトランプ氏らしく、アメリカの独り勝ち、アメリカファーストというのを推し進めるのではないかと心配の声が上がっています。