ロッテ・鈴木昭汰、CSでも「しっかり抑えたい」シーズンは51試合に登板して防御率0.73
ロッテ・鈴木昭汰は12日から始まるクライマックス・シリーズでもフル回転するつもりだ。 鈴木は昨季ストレートの強さとインコースをテーマに投げ、自主トレは日本通算236セーブをマークする松井裕樹(パドレス)と行い野球に対する考え方、栄養面などを学び、“継続”して取り組んだ結果、自身初のオールスターゲームに出場し、チームトップの51試合に登板、2勝2敗27ホールド5セーブ、防御率0.73と、シーズン通して安定した投球を披露し飛躍の1年となった。 まずはレギュラーシーズンについて「長いようで早かったし、早かったようで長かったです」と振り返り、プロ4年目の今季は開幕から一度も一軍登録抹消されることなく、一軍で戦い抜いたことも自信に繋がった。 レギュラーシーズンを3位で終えたロッテは、12日から敵地エスコンフィールドに乗り込み2位・日本ハムとのクライマックスシリーズファーストステージを戦う。 鈴木は「よりシビアな戦いになると思うし、僕らは3位でいくのでどんどん倒していって、まずは一戦必勝で僕が投げるところで投げて、しっかり抑えたいと思います」と決意を述べた。 鈴木は昨季もファーストステージのソフトバンク戦、ファイナルステージのオリックス戦に登板しているが、ソフトバンク戦で2回2/3を投げたようにロングリリーフを務め、今季のような勝ち試合での登板ではなかった。 今季は初登板となった3月29日の日本ハム戦は0-4の9回とビハインドでのマウンドだったが、4月3日のソフトバンク戦で2-2の10回、4月17日の西武戦では2-0の9回の勝ち試合に登板しプロ初セーブ、4月27日の楽天戦で今季初めて勝ち試合の7回、4月30日のオリックス戦で今季初めて勝ち試合の8回に登板と、徐々に信頼を勝ち取り、シーズン途中からは勝ち試合の7回や8回を任されるようになった。 今回のCSでは試合の勝敗を分けるような大事な場面での登板が予想される。「プレッシャーはありますけど、意気に感じて投げたいと思います」と前を向いた。今季の日本ハム戦は6試合・5回1/3を投げ、被安打2、5奪三振、与四球は1、0失点、防御率0.00の好相性。CSでもチームの勝利のため、必死に腕を振る覚悟だ。 取材・文=岩下雄太
BASEBALL KING