【山形】発見から救出まで5分! 流されそうな車のガラス割り男性救出・酒田市の男性2人に感謝状
さくらんぼテレビ
迅速で適切な行動が命を救った。ことし7月の大雨の際、車ごと流されそうになっていた男性を救助したとして、酒田市の男性2人に感謝状が贈られた。 (酒田市・矢口明子市長) 「迅速に救出し、尊い命を救いました。ここにその功績をたたえて、感謝の意を表します」 20日、酒田市の矢口明子市長から感謝状が贈られたのは、市内の下青沢に住む消防団部長の相蘇弥さん(54)と、大蕨に住む元消防団員の荒生直人さん(57)の2人。 2人は、記録的な大雨となった7月25日午前10時すぎ、下青沢の白玉橋付近で車ごと流されそうになっていた70代の男性を救助した。 (相蘇弥さん) 「ちょうど白い車がある辺りか、その少しくらい」 自宅近くを流れる荒瀬川が増水し、消防団として交通規制にあたっていた相蘇さん。 偶然通りかかった荒生さんとともに、辺りの様子を確認していた。 (相蘇弥さん) 「ここでどんな状況かと見ていたら、知らない車が浮いていた。近づいたら人が乗っていた」 何とかしなければと安全を確認しながら車に近づくと…。 (相蘇弥さん) 「近くまで来たら、車がこっち側に寄ってきてくれた。あちら側に流れていたら手は出せなかった。腰まで水があったが入っていって、何とかつかむことができたので、ゆっくり引っ張り込んで押さえているうちに、荒生さんが窓ガラスを割るための金属の棒を持ってきてくれて、それで何とか割って救助できた」 男性を車から引っ張り出して救出。その直後に車は流されていったという。 発見から救出まで約5分。まさに間一髪、迅速かつ適切な行動で男性の命を救った。 (荒生直人さん) 「一つ間違えたら自分たちも危なかったと、後からそう思った。でも助かって良かった」 (相蘇弥さん) 「こういう災害、ここまでひどいとは思わなかったが『あるだろう』という気持ちではいた。そういう状況でもみんなでどう動けるか、大事にしていきたい」 矢口市長は「自分たちも大変な状況の中、命を救う勇気ある行動に感謝と敬服の気持ち。これからも地域のリーダーとして復興と安全・安心に力を貸してほしい」と2人に労いの言葉をかけていた。
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