辻希美「遠出にお泊まり。中学生はどこまでOK? “相手の親を知らない”子どもの友人関係に戸惑う母」
ハラペコのまま遊んでいた子どもたちの胃を満たすために急きょ“杉浦食堂”に
閉園後、長男とお友だち全員を車に乗せて家に向かっていたら、夕飯を食べてないことが判明。しかも、「焼肉屋に行きたい」と言うのです。すでに遅くなっており、当然ながら、子どもだけで外食に行かせるわけにはいきません。仕方なく、わが家で“焼肉屋さん”をすることに。 時間も時間だったし、おうちの方も心配されているだろうから「今日は解散!」と言いたかったのですが、車内での子どもたちの雰囲気がよく、翌日は何もない夏休みだったこともあり、それぞれ親の許可が出ればわが家で夕飯を食べていってもOK、ということにしました。 問題はその後でした。ごはんを食べたあともまだ遊び足りなかったようで(子どもあるあるですよね)、このままお泊り会をしたい、という声が。ですが、女の子もいましたし、中学生の子どもが突然、「よそのお宅に泊まっていく」なんて言ったら私だったらすごく心配になると思い、ここはお開き!としました(親御さんの許可をもらった男子のみ泊っていきました)。 騒ぎたい盛りの中学生なので、翌日学校に行かなくていいとなると、夜中までまあ、うるさいうるさい(笑)。なぜかラップバトルを始めたりして……ですが、これも青春ってやつなのかなと思ってそっとしておきました。
親同士が知らない交流関係が増えていく年頃。親として“ちょうどよく正しい対応”って?
今回のようにわが家は、子どもの友だちがよく遊びにきます。マックスで10人以上が泊まりに来たことも。そんな子どもたちのお世話をしていると、もはやわが家は合宿所なの!? 私はごはん作り担当の寮母!? と叫びたくなる瞬間も(笑)。 そういった状況をSNSなどでお伝えすると、「辻ちゃん、えらい!」というようなコメントをいただくのですが、私も旦那さんも人が集まることに抵抗がないタイプで、うちの子が喜んでいるのを見ていると親としてもうれしくなります。そうはいっても子どもが連れてきたい子なら誰でもOKということではありません。挨拶はしっかりしてほしいと思っていますし、私たちがお願いしているルールを守れない子については、申し訳ないけれどお断りすることもあります。 子どもが大きくなると交友関係がどんどん広がり、小さい頃と違って、相手の親を知らない友人が増えていきます。親同士の面識がないお宅にわが子がお邪魔したり、逆にわが家に泊まるということも起きます。私としては、できればお世話になるときはきちんとお礼を伝えたいタイプ。お邪魔するなら、手みやげの一つくらい持たせたいとも思っています。 けれど、コロナ禍を経て親同士が交流を持つ機会がますます減っているのが実状です。だからといって、親同士が知っている友達以外のお宅へ行ってはダメ!というのも、息子の交友関係を断ち切るようで難しいところ。親としてきちんと対応できているのか、不安になることが多々あります。 子どもが中学生になって行動範囲が広がり、親の目の届かないところでの遊びが増えるのは仕方がないことです。子どもだけでファミレスに行ったり、カラオケに行ったり、遠出したり……。長女がこの年頃のときも思いましたが、どこまで許可をしていいものなのか、どこでNGの線引きをするべきなのか、コロナ禍を経てますます判断が難しくなってきていると感じます。 長男に続く次男、三男のときはどういう状況になっているのか、ちょっぴり気が重くなりますが、これも子どもが成長しているからこそ、大人になる道のりの途中だから、といい自分に聞かせて考えていこうと思います。 それでは、また次回お会いしましょう。
【PROFILE】辻希美(つじ・のぞみ)
1987年6月17日生まれ。東京都出身。2000年、モーニング娘。の第4期メンバーとして選ばれ、デビュー。2004年に同グループを卒業してからも、数多くのバラエティ番組に出演。2007年に結婚し、出産・育児の為、休業。現在4児の母親として育児の傍ら、TV・イベントに出演のほかアメブロ&インスタを日々更新中!
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