かぎ形解消、見通し良好 竹神社前交差点 三重・明和、斎宮の県道
三重県多気郡明和町斎宮の竹神社前を東西に走る県道伊勢小俣松阪線(参宮街道)に、クランクする形で南北に交差する県道田丸停車場斉明線の見通しの悪さを解消するため、県や町が昨年度から進めていた交差点改良工事が17日完了した。今後は交差点脇の「ポケットパーク」の整備も計画している。
ポケットパークも今後整備
工事箇所は、度会郡玉城町と明和町の中心部を結ぶ地域の重要な生活道路となっている県道と、参宮街道がかぎ形に交差していた。見通しの悪さから車両同士のすれ違いが困難で、安全な通行に支障があった。また同所は町立斎宮小学校の通学路となっていることなどから、町などから県に要望が出ていた。 県は、交差点をなるべく直線に近い形で交差するよう形状変更と、歩行者の安全性向上のため車道と分離するための歩道の設置などを盛り込んだ改良工事を計画。2021(令和3)年度から22年度にかけて用地買収を行い、23年7月から工事に着手した。今年4月にほぼ工事を終え、既に通行できるようになっていたが、17日最終検査を終え完成とした。 改良された交差点は、車幅は片側2.75メートルの2車線とこれまでと同じだが、緩やかなカーブで接続され見通しが大幅に改善された。さらに片側には幅2メートルの歩道が設置され車道との間にはガードパイプを設け、歩行者の安全性を向上させた。 工事は同町馬之上の㈲辻井組が施行し、総工費は約4990万円。 また町は今回の改良工事で完成した道路の東側の約180平方メートルの場所に、観光客らが休憩できる「ポケットパーク」の整備を予定している。