【映画大賞】石原裕次郎新人賞は齋藤潤「カラオケ行こ!」熱唱シーン話題に「1日1日を大切に」
<第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞(日刊スポーツ新聞社主催、石原音楽出版社協賛)> 【写真】「カラオケ行こ!」の一幕 齋藤潤(17)が石原裕次郎新人賞に輝いた。27日に日刊スポーツ公式YouTubeチャンネルでプレミア配信された特別番組内で発表された。 齋藤は今年、「カラオケ行こ!」では主演の綾野剛が演じたヤクザに歌唱指導する、中学校の合唱部部長を演じ、熱唱シーンは女性映画ファンの心に熱い火を付けた。「室井慎次 破れざる者」「-生き続ける者」では、主演の柳葉敏郎演じる室井慎次の自宅で、生活をともにする被害者家族の高校生を好演。「瞼の転校生」で演じた不登校ながら成績トップの中学生役も光った。 石原裕次郎新人賞は、将来の「俳優・石原裕次郎」をほうふつとさせる有望な新人男優に与えられる。戦後を代表するスター、石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、石原音楽出版社の協力のもと、映画デビュー5年以内の新人に賞金100万円が贈られる。過去には木村拓哉、オダギリジョー、岡田准一らが受賞した。 ▽齋藤潤の受賞コメント このたびは、このような名誉ある賞をいただき、本当に光栄に思います。今年はたくさんの映画が公開されて、皆さんの前に立たせていただく場もたくさん設けていただき、周りの方々にずっと支えられていると実感する1年でした。 この賞をいただけたのも、作品で支えてくれ続けたスタッフ、キャストの皆さんのお力で今があると思っています。 俳優としても、人間としてもまだまだな自分ですが、1日1日を大切にして、自分の弱さとこれからも向かい続けていきたいと強く思います。これからも映画というものに携わっていけるように、頑張ります。 ◆齋藤潤(さいとう・じゅん)2007年(平19)6月11日生まれ、神奈川県出身。19年、テアトルアカデミー第5回モデルグランプリ・ユース部門でグランプリを受賞し芸能界入り。「パパとムスメの7日間」(22年)、「トリリオンゲーム」(23年)などドラマ出演のほか、23年に「正欲」で映画デビュー。特技はサッカー、アクション、殺陣。 ◆カラオケ行こ! 中学3年生の合唱部部長・岡聡実(齋藤)は突然、ヤクザの成田狂児(綾野剛)からカラオケに誘われ、歌のレッスンを頼まれる。狂児の勝負曲はX JAPANの「紅」。嫌々ながら指導を行う聡実。2人が打ち解けていく中、事件が起こる。 ◆瞼の転校生 大衆演劇の世界に生まれた裕貴(松藤史恩)は公演に合わせて転校を繰り返す生活を続け、中学生になった。ある中学校に転校した裕貴は、成績はトップだが不登校の健(齋藤)に出会う。限られた時間の中で2人はかけがえのない日々を過ごす。 ◆「室井慎次 敗れざる者」「-生き続ける者」 室井慎次(柳葉敏郎)は警察の組織改革に挑むも、27年前に刑事・青島俊作(織田裕二)とかわした約束を果たせずに退職。故郷の秋田に帰郷すると、ある事件で母を失った森貴仁(タカ、齋藤)らの里親になり一緒に暮らし始める。