先発一筋で日本記録 ラストゲーム「初めて楽しもうと思った」野村祐輔(広島カープ)現役引退 天谷宗一郎さんは涙
石田充 アナウンサー わたし、入社1年目で忘れられないんですけど。2007年、アルプススタンドにいたんですが、もうここの横の人が会話できないぐらい、佐賀北の応援がすごくて、マウンドも雰囲気、また違ったものがあったんだと思うんです。 野村祐輔 投手 そうですね。本当に初めてああいう歓声を聞いて…。本当にマツダスタジアムのような…。マツダスタジアムのビジター選手はそう感じるんじゃないかなと思います。 青山高治 キャスター 視聴者からです。「野村さんは覚えていないと思いますが、2007年センバツ高校野球から甲子園選手のバスの運転手として帯同させてもらいました。みなさんと宿舎でいっしょに食事をしたりと本当にいい思い出です。その後、カープを支える大投手になるなんて」と今でもよく覚えていらっしゃいます。 野村祐輔 投手 ありがとうございます。 石田充 アナウンサー いろんなことに支えられていると思うんですけれども、その後、明治大学に進んで、当時、10人もやっていなかった300奪三振。 天谷宗一郎 さん すごいですね。 石田充 アナウンサー 三振もすごく取るタイプだったんですよね。 野村祐輔 投手 だったんです(笑) 石田充 アナウンサー プロに入って、解説の方によく、野村投手は打たせて取るのが真骨頂みたいなことを振っていたんですけど、キャリアを見ると “ドクターK” だったわけなんですね。 野村祐輔 広陵高校 3年夏 甲子園準優勝 明治大学 30勝 300K 広島カープ 先発一筋13年 石田充 アナウンサー そして注目され続けてドラフト1位でカープに入ったということなんですけれども、そこからのキャリアがすごかった。いろんな数字ありますけど、まずすごいのがデビューから211試合、ずっと先発だった。これは日本記録なんです。あと、1年目の防御率1点台。 天谷宗一郎 さん これはぼく、今でも鮮明に覚えています。すごい選手が入ってきたなっていう。守っていても、めちゃくちゃ守りやすいピッチャーだったんですよ。(キャッチャーミットを)構えたところに(ボールが)行くから打球がイメージしやすいんですよ。それぐらい完成された、できあがった選手でした。