デ・リフト放出は間違い? バイエルンOBがクラブの方針に疑問 「彼はチームで一番のCB」
資金確保のため放出?
シュツットガルトから日本代表DF伊藤洋輝を獲得したバイエルン・ミュンヘンは、伊藤だけでなくレヴァークーゼンのDFヨナタン・ターの獲得も有力視されていて、来季での巻き返しに向けて目下ディフェンス陣の強化を進めている。 その一方で、伊藤の他にターも加わればチーム内にセンターバックが6人も在籍することになるため、既存のDFダヨ・ウパメカーノ、DFキム・ミンジェ、DFエリック・ダイアー、DFマタイス・デ・リフトの4人のうち最低1人は放出される可能性が高いと見られている。 この問題について、ドイツ紙『Sport Bild』によれば、現段階でバイエルンはデ・リフトを放出候補の一番手と目しているようだ。デ・リフトは、今シーズン後半ではセンターバックのレギュラーとして先発出場を続けていた。そのため実際に移籍するとなれば高額な移籍金を得られることが確実なことから、来季の新戦力獲得に向けた資金の確保に迫られているバイエルンとしてはオファーの内容次第でデ・リフトの移籍を容認する方針であるという。 しかし、主力選手でしかもまだ24歳で今後の伸びしろも十分に期待できるデ・リフトを放出しようとしているバイエルンの方針にはドイツ国内でも多くの疑問の声が出ている。バイエルンのOBで現在は解説者として活躍しているローター・マテウス氏もデ・リフトの放出に反対している一人だ。同紙は『Sport Bild』内に掲載している自身のコラムで以下のように書いている。 「デ・リフトは、手頃なオファーが来れば移籍してもいいと知らされている。何故なら、バイエルンはターと個人合意に達し、彼を獲得しようとしているからだ。私は、ターがバイエルンでも通用すると確信している。彼はシャビ・アロンソのもとで成長し、代表チームでも安定したパフォーマンスを披露しているからだ。しかし、私から見てデ・リフトはバイエルンの全てのセンターバックの中で一番の選手だ。放出候補ではない」 デ・リフトではなければ、他のセンターバックの誰が放出されるのだろうか。バイエルンの守備陣の去就は、同クラブに関する今夏の注目点の一つであることは間違いない。
構成/ザ・ワールド編集部