ミック・シューマッハー、2024年はアルピーヌからWEC参戦も「F1はいつだって僕の夢」と再挑戦諦めず
ミック・シューマッハーは、2024年シーズンの世界耐久選手権(WEC)にアルピーヌのA424 LMDhで参戦するものの、まだF1でのキャリアを諦めてはいないと語った。 【ギャラリー】2025年で見納めになってしまうのか? カタルニア・サーキットでのF1スペインGP歴代勝者(1991年~) 2020年にFIA F2でチャンピオンを獲得し、翌年ハースでF1デビューを果たしたシューマッハーだったが、チームのパフォーマンス不足に加え、参戦2年目には急遽参戦が決まったケビン・マグヌッセンに大きく差をつけられた上、度々ビッグクラッシュを引き起こしたことから、2022年シーズン限りでシートを失うこととなった。 その後シューマッハーはメルセデスでF1リザーブ兼テストドライバーを務めてきたが、2024年からは新開発のLMDh車両を投入するアルピーヌと共に、WECハイパーカークラスにも挑戦する。 ただシューマッハーは、戦いの場を耐久レースへと移すことになったものの、F1という夢を捨ててはいないとして、WECシーズン開幕を前に次のように語った。 「F1は常に僕の夢で、これからも夢であり続けるよ」 しかしF1界で時間をただ浪費することはないとして、WEC挑戦が合理的な選択肢だったとシューマッハーは強調する。 「ここ(F1)でレースをすることなく、みんなに先を越される理由はない」とシューマッハーは語る。 「それよりも、僕は他のカテゴリーに出て行って、ドライブして自分のスキルを磨きたい」 「それが最終的にF1へ戻る道ではなく、別のキャリアに繋がることになっても僕はハッピーだよ」 シューマッハーは2024年、メルセデスでリザーブ兼テストドライバーを継続しつつ、アルピーヌでWEC最高峰クラスに挑戦する。 アルピーヌでのチームメイトは明かされていないものの、チームはニコラ・ラピエール、マシュー・バクシビエール、シャルル・ミレッシというアルピーヌの既存耐久ドライバーに加え、シューマッハー、フェルディナンド・ハプスブルク、ポール-ルー・シャタンが加わった6名体制でWECに臨むことになる。 2台のA424に乗るドライバーの組み合わせとマシンの最終的なカラーリングは、2024年のF1に投入されるA524と合わせて2月7日に発表される予定だ。
Norman Fischer