大阪出身・口笛世界チャンピオンが語る口笛の魅力とは
大阪出身・口笛世界チャンピオンが語る口笛の魅力とは THE PAGE大阪
大阪出身で口笛奏者として活躍する世界チャンピオンがいる。儀間太久実(ぎまたくみ=27)さんだ。各地でイベント出演やコンサートを催し、テレビ出演なども多く、口笛の魅力を人々に伝えている。2007年、アメリカの国際口笛大会で優勝した時の曲は「トルコ行進曲」。しかし、「すでに1000回くらい吹いてますけど、自分の中では完成していない」と言い、まだ進化し続けており、未完成だという。そんなこだわりを持つ若き口笛演奏家に、口笛の魅力などを聞いた。
初参加のコンクールでいきなり準グランプリ
第1回全日本口笛音楽コンクール準グランプリ、第34回インターナショナル・ウイスラーズ・コンベンション、ティーン部門総合優勝。帰国後はCD制作のほか、さまざまなミュージシャン、オーケストラと共演して活動の幅を広げている。また、「Newsweek日本版」(2007 年)で「世界が尊敬する日本人」100人の中に選ばれている。 そんな儀間さんはこの日、兵庫県尼崎市にある「尼崎市中小企業センター」で行われた「地域安全尼崎市民大会」にゲスト出演。「カルメン前奏曲」「日本の歌メドレー」「トルコ行進曲」ほか、5曲を披露した。卓越した口笛で名曲を奏で、楽器さながらクリアな高音も響かせるなど、魅力溢れるステージは感動を呼んだ。 ──口笛を吹くきっかけは何だったのですか? 10歳の時、兄が何気なく口笛を吹いていたのを見て、衝撃を受けたんです。楽器みたいだなって、すごいなと思った。兄は別に口笛奏者じゃないですけど…。それで練習を始めた。すごく楽しくなった。練習をしてる感覚ではなく、ついつい吹いてしまう、1日中、吹いている感覚だった。 学校では休み時間になると、吹いてましたね。それからは楽しいを通り越して、吹いていないとつらい状況になって、煙草の禁煙と一緒みたいな感じで。ただ、口笛が好きやっただけで、人前で何か口笛でやりたいとか、そんなわけじゃなかった。友達に聴かせて、ただ嬉しかった。 ──初めて参加したコンクールでいきなり準グランプリ? 高校3年の時、中学の担任の先生から手紙が来たんです。これ出てみたらどうやって、そんな手紙だった。自分ではそういうコンクールは意識したこともなかったけど、たまたま出たら準グランプリだった。その大会(第1回全日本口笛音楽コンクール)でグランプリ、準グランプリになると、アメリカの大会にも行けるんです。