風邪じゃないけど鼻水が止まらない→花粉症に似てるけど実は違う?! 製薬会社に聞いた
「風邪にしては熱も出ないし鼻詰まりもないんだけど、水のように鼻水止まらずこれ花粉じゃないことあるんかな?」 「今日くしゃみハナミズが酷いんだけど、あれ飛んでる? それともほかの何か?」 「昨日から風邪拗らせたかな~って思っていたが、これ風邪じゃないな」 【写真】シュッとひと吹きで症状が緩和されるという点鼻液 再びコロナ10波などという不穏なニュースも流れてきている中、体調が悪いわけではないけれど、「鼻水が止まらない」「やたらくしゃみが出る」とX(旧Twitter)にもたくさんの投稿が登場……となると、疑うのは、そろそろ花粉も飛散しはじめている「花粉症」でしょうか?! 実は、こんな寒い時期だからおこりやすい症状があるんです!それは「寒暖差アレルギー」。聞いたことはあるけれど、詳細がよくわからぬこの正体を、アリナミン製薬の担当者の方に取材しました。
アレルギーと言いながら、アレルギーじゃない?! どういうこと?
「『寒暖差アレルギー』は実は医学用語ではなく、寒暖差に反応して症状が出ることを指した造語なんです。医学的には『血管運動性鼻炎』という名前がついています。造語には『アレルギー』とついてますが、実はアレルギーではありません」 ーーええっ?!アレルギーじゃないんですか? では「寒暖差アレルギー」はどういった症状で、なぜ発症するんでしょうか? 「症状は温度差が刺激となって起こります。温度差によって自律神経が誤作動し、鼻の粘膜の知覚神経が刺激されることで、くしゃみや鼻水が出て、鼻の粘膜の血管が拡張することで鼻水・鼻づまりが起きるとされています。特に季節の変わり目になると、毎年くしゃみや鼻水に悩まされるという人は、寒暖差アレルギーを疑ってもいいのかもしれませんね」 ーーなるほど。風邪や花粉症と、どういう風に見分けたら良いですか? 「原因が違うため、症状には違いがちゃんとあります。風邪は原因の80~90%はウイルス感染であるため、鼻水が黄色っぽくなったり、粘り気があります。でも寒暖差アレルギーは、水っぽくサラサラした鼻水。熱いものを急に食べた時に鼻水が止まらなくなった経験はありませんか?これも一種の寒暖差アレルギーで、その鼻水をイメージしてもらえばわかりやすいです。そして風邪との大きな違いは、発熱することがないこと。さらに、花粉症などのアレルギー性鼻炎によくみられる目や肌のかゆみも生じません。温度変化を感じたときに、一時的にくしゃみが続くことも、寒暖差アレルギーの特徴です」