イングランド代表監督に就任したトーマス・トゥヘル氏（ロイター）

　イングランドサッカー協会（FA）が代表監督にドイツ出身の名将トーマス・トゥヘル氏（51）の就任を発表したことに同代表OBが不満を表明した。 　英メディア「スカイスポーツ」によると、イングランド・プレミアリーグのリバプールで長くプレーした元イングランド代表DFのジェイミー・キャラガー氏（46）は、トゥヘル新監督が発表となったことに「正しいとは思えない」と主張。同代表史上3人目となる外国人指揮官の誕生に猛反発したという。 　キャラガー氏は「私の考えでは国際サッカー、特にトーナメントで競い合う主要国の目的は自国のベストと相手のベストの対決だ。イングランドの今を思うと、主要大会での優勝にとても近づいており、セント・ジョーズ・パークで選手を育成するため、多くの素晴らしい努力がなされているのに、外国人監督がいるというのは正しいとは思えない」と説明した。 　さらに「もう一度言いますが、これはイングランドだけの問題ではない。イタリアもフランスもドイツもそうすべきではない。ポルトガルには（スペイン出身）ロベルト・マルティネス監督がいますが、奇妙だと思う。これが私の考えです。イングランドにはイングランド人の監督が必要と思います」と強調していた。