いつでも不安と不満で頭がいっぱい。幸福度を高めるには「3つの思い込み」を断ち切る必要がある
最近よく生産性の話をしている人たちは、ざっと2つに分類されます。 1つ目のグループは、朝4時に起きて、仕事以外のことは何もせずに長時間働けば成功できると力説する人たちです。えてしてSNSやメール、Twitterに中毒気味です。 もう1つのグループは、一歩引いて燃え尽き症候群になる前に人生を楽しんだほうが良いと考える人たちです。ライフハッカーのスタッフもこちらに含まれる人が多いでしょう。
どんなに手に入れても満足はできない
どちらのグループにも共通しているのは「恐れのマインドセット」です。 時間もお金もリソースも足りない、手に入るものは何でも手に入れたい、と思うのは人間なら当たり前のことですし、その通りだと思います。 さらに、親として、働き手として、友人として、ピアニストとして、マラソンランナーとして、投資家として、ベストにならなければと思ってしまいます。 熱心に働けば働くほど、より多くを手に入れられる。そうすれば、最後は幸せになれるという理屈で、自分を鞭打ち続けてしまいます。 それでも失望は避けられません。より多くは手に入れられても、決して「満足」はしないからです。 RadReadsのクリエイター、Khe Hy氏は、自身の例を挙げて、これが現代社会に蔓延しているマインドセットだと書いています。 朝起きると、まず「十分眠れなかった」という思いで1日がはじまります。 それから、慌ただしく子どもに食事をさせて学校に行かせると、「親として目の前の瞬間を大事にできていない」という気分がつきまといます。 次に、通勤中に携帯電話でいろいろな記事を斜め読みし、ポッドキャストを倍速で聴きます。キャッチしなければならない情報が多すぎて「時間が足りない」のです。 同僚が待望の昇格をしたので、自分には「チャンスが足りない」ような気がします。 だから、「家の増築」はもう1年待たなくちゃ。だって、明らかに、「満足できる家なんてない」のだから。 就寝時間が近づくに連れ、メールのInboxをゼロにしようとシャカリキになります。 そして、眠りに落ちる前に最後に頭をよぎるのは「今日も十分やれなかった」という思いです。 でも、この悪循環を断ち切り、思考回路を変えることは可能です。 Hy氏は、恐れのマインドセットが持つ3つの思い込みを自覚すると、「不安が解消され、満足感に変わる」と書いています。