クンクン…山中でマングースの臭いをたどる 奄美大島に続いて沖縄でもバスターズの探索犬が大活躍
やんばるのバスターズが所属する南西環境研究所(沖縄県西原町)の中田勝士さん(40)は、沖縄の駆除が出遅れた要因としてリュウキュウイノシシによるわな被害のほか、探索犬の導入遅れなどを挙げる。初期の探索犬はマングースのふんを探す能力に優れ、奄美のように追い込み捕獲ができる犬種でなかった。中田さんは「警戒心が強く、わなにかからないマングースもいる。探索犬を使った捕獲は駆除の最終段階で重要度が増す」と強調する。 根絶に向けた総仕上げとして、ハンドラー経験の豊富な山下さんに期待が集まる。山下さんは「一匹でも多く捕獲し、やんばるでの根絶に貢献したい。結果的に奄美の再侵入防止につながる」。植生など奄美との環境の違いを感じながら、トゥイとエイビ、2匹の探索犬とともに模索を続けるつもりだ。
南日本新聞 | 鹿児島