木村熊本県知事のコチョウラン、寄付疑い告発状を県警が受理 6月に市民団体メンバーら提出
熊本県の木村敬知事が3月の知事選後にコチョウランの鉢植えを知人らに渡したのは公選法違反(寄付行為)の疑いがあるとして、県内の市民団体メンバーら49人が6月に提出した告発状について、県警は21日付で受理した。 告発状は、木村知事が初当選後の4月末までの間、コチョウラン計11鉢を熊本市の医療・福祉施設など7カ所に贈与し、政治家や候補者が禁じられている寄付行為に及んだと指摘した。「万が一、花を『預けた』としても(相手が)飾ることで生じる財産的利益を提供したことに変わりない」と主張していた。 受理を受け、告発者で元玉名市民オンブズマン代表の中本邦弘さん(82)は「木村知事の『預けた』というのは後付けの言い訳だ。知事は県民の先頭に立って公選法を守らなければならない」と話した。 熊本日日新聞の取材に木村知事は「刑事手続きの一つの段階であり、今後も粛々と捜査に全面的に協力していく。(任意の聴取が)今後あれば受ける」と述べた。
コチョウランについて、県外の政治家や企業経営者らから当選祝いに贈られ、「自宅が手狭なため、知事公邸に入るまで預かってもらおうと思った」と説明していた。6月8日までに全て回収した。(松冨浩之、樋口琢郎)