春巡業を全休の大関・貴景勝、夏場所へ「少しでも良くしてやっていくしかない」…現在のケガの回復具合を明かす
大相撲の大関・貴景勝(常盤山)が1日、春場所を途中休場後、初めてケガの回復具合を明かした。春場所は「右大胸筋損傷、頸椎神経根症」で14日目から休場。その後の春巡業も全休していた。 現在はぶつかり稽古で胸を出す程度で、実戦的な相撲を取る稽古を行えていないという。ケガの回復具合について問われると「わからない。段階を踏んで…残り10日ぐらい。最終的にどこまでいけるか。今はわからない」と不安を口にした。師匠の常盤山親方(元小結・隆三杉)も「本人のペースで」と説明した。 貴景勝はこの日、東京・板橋区の部屋で行われた朝稽古に参加した。体を動かす前には、首付近の動きを鏡越しに入念に確認。柱に引っかけたゴムチューブを引っ張る軽めの運動などで汗を流した。「連動的な体の動き。負荷は多くないので、全身運動で毎日やっている」と、その日の体の状態を見ながらの調整が続いている。夏場所(5月12日初日・両国国技館)へ向けては「少しでも良くしてやっていくしかない」と前を向いた。
報知新聞社