G20財務相、再び声明見送り 2会合ぶり、侵攻で対立
【サンパウロ共同】日米欧の先進国に中国やロシアなど新興国を加えた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は2月29日、ブラジル・サンパウロで2日間の討議を終え閉幕した。ロシアのウクライナ侵攻などの表現を巡って合意できず、2会合ぶりに共同声明の採択を見送った。日米など先進国とロシアが対立したとみられる。参加国間の溝の深さを再び露呈した形だ。 議長国ブラジルは声明の代わりに議長総括を公表。「開かれた豊かな世界経済を促進するために、経済の国際協力を強化することの重要性を強調する」と協調を訴えた。