利下げ前にインフレ沈静の証拠さらに必要-FRB当局者が相次ぎ強調
ムサレム氏は「インフレ状況が順調に推移し、需要が緩やかになり、供給が拡大する時期を見極めてからでないと、フェデラルファンド(FF)金利目標レンジの引き下げが適切であると確信することはできない。このような条件が整うには数カ月、あるいは数四半期かかる可能性の方が高い」と語った。
最近の一連のデータは雇用の力強い伸びにもかかわらず消費者が支出を抑制するなど、まちまちな経済状況を示唆している。18日発表された5月の米小売売上高はわずかな増加にとどまり、前月まで過去2カ月分は下方修正された。一方、先に発表された5月の雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比27万2000人増加した。
クーグラー氏は「現行の金融政策スタンスは、経済活動の急激な縮小や労働市場の大幅な悪化を引き起こすことなく経済を冷まし、インフレ率を2%に向けて戻すのに十分に景気抑制的だ」との見解を示した。
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原題:Fed Officials Urge Patience on Rate Cuts, Offer Hints on Timing(抜粋)
--取材協力:Steve Matthews、Amara Omeokwe、Will Kubzansky、Catarina Saraiva、Craig Torres、Christopher Condon.
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Reade Pickert