川口ゆかりのふたり暮らしのおしゃれレシピ「下町の魅力を感じるアンティーク散策」
代々木公園や明治公園のフリーマーケットで買い物を楽しんでいた学生時代から、海外のマルシェにも興味を持つようになり、パリのモントレイユやロンドンのカムデンマーケットとマルシェ目当てに旅をするようになりました。 結婚してからは、うつわに興味がわいて、益子や九谷焼の陶器市に出かけたりと、ご近所でなくとも気になるイベントがあれば迷わず駆けつけてしまうほど、マルシェが大好きです。なかでも、ここ数年は環境に優しい選択をしながらも自分だけの特別な物を手に入れることができる骨董市の魅力にどっぷりとハマっていて。 久しぶりに休みが取れた週末、学生時代の友人と共に、古き良き日本の風情が残る富岡八幡宮の骨董市へと足を運びました。
富岡八幡宮の骨董市は平成6年から続く下町の風物詩。1627年に創建された歴史深いこの神社の境内で開催されること自体が特別な体験です。 私たちが到着したのは、朝10時半過ぎ。 鳥居をくぐると、そこには色とりどりのテントが立ち並びんでいました。外国のアンティーク雑貨から着物に古道具、ハンドメイドのバッグや巾着など、多彩なアイテムが勢ぞろい。その中から「今日はどんな掘り出し物に出会えるのだろう?」と考えただけでもう、ワクワクが止まらない!
まず目に入ったのは、着物や帯を取り扱うブース
山のように積まれた着物や帯のなかから、自分好みの一枚を探していきます。デパートのようにサイズごとにきれいに陳列されているわけではないので、お気に入りを見つけるのは途方に暮れるほど時間がかかる作業。でも、その時間さえもが愛おしいというか、宝探しのようで心躍る瞬間なのです。
次に惹かれたのは、骨董のうつわが並ぶ店先
年代物のうつわには独自の絵付けが施されており、どれもが個性的。お値段も数百円から揃っているので、初心者さんには特におすすめのアイテム。骨董の知識がないから……と難しく考えずに、お洋服と同じ感覚で自分がときめくものを購入してみてください。
最近では旅先でうつわを買い求めることが多いですが、こうしてたくさんのなかから、自分の直感に従って出会いを楽しむのもいいですよね。