新NISAは「40歳開始or50歳開始」でそんなに変わりますか?月5万円の積立投資でシミュレーション
預貯金だけでは資産を増やすのが難しい今、投資による資産形成が重要視されています。 2024年1月には新NISAが始まったこともあり、将来に備えて準備を始めようと考えている方も多いのではないしょうか。 【シミュレーション結果】NISAを始めるなら何歳?「40歳開始or50歳開始」の積立投資を試算 今回は、積み立てを開始する年齢によってどのくらいの差が出るのか、シミュレーションを交えて解説します。 積立投資のメリットや注意点を踏まえて、自分に合った投資計画を立ててみましょう。 記事の後半では、毎月5万円ずつ、40歳から65歳まで積み立てたケースと、50歳から65歳まで積み立てたケースを比較しています。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【新NISA】積立投資を行うメリットとは
新NISAで積立投資を行うメリットとして、以下のような点が挙げられます。 ●運用益が非課税 通常、投資で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、新NISAを利用すれば運用益が非課税になります。 運用益がそのまま手元に残るので、同じ投資金額なら新NISAを利用したほうが投資効率が良くなります。 ●リスクを抑えられる 積立投資は、毎月一定額ずつ、長期間積み立てていく手法です。ドルコスト平均法によって購入価格が平均化されるので、価格変動のリスクを抑える効果があります。 また、積み立てる資産を分散することでさらにリスクを抑えられるので、比較的安定した運用結果が期待できます。 ●複利効果が期待できる 投資で得た運用益を再投資することで、その運用益にもさらに利益が乗る「複利効果」が期待できます。 積立期間が長ければ長いほど複利効果が大きくなるため、なるべく早く始めることが大切です。 ただし、新NISAで積立投資を行えば必ず効果があるというわけではありません。次章では注意点も見ていきましょう。
新NISAで積立投資を行う際の注意点
メリットだけではなく、注意点も把握しておきましょう。 ●途中でやめない 保有商品の値動きが良くないなどの理由で、途中で売却したり、積み立てをやめたりするのは避けましょう。 タイミングによっては損失が発生するばかりか、積立投資のメリットを全く享受できません。 ●分散し過ぎない 積み立てる商品を増やせばリスクを抑えられますが、その分リターンも小さくなります。特に、投資信託は複数の資産や銘柄に分散投資する商品なので、過度な分散は必要ありません。 ●20年以上続けるのが理想 あくまでも過去のデータによるものですが、20年以上積み立てた場合の収益率は2~8%に収れんしており、1度も元本を割ったことがありません。 安定した運用成果を得たいなら、20年以上の投資計画を立てるのが理想です。 では、新NISAの積立投資シミュレーションを見てみましょう。