とちぎテレビ

病気などで親を亡くした子どもたちが進学する際、支えとなる奨学金の街頭募金活動が１９日、ＪＲ宇都宮駅で行われました。 募金を行ったのは、親を亡くした子どもや病気で親が十分に働けない家庭の子どもたちを支援している「あしなが育英会」の学生募金事務局です。この団体から奨学金を受けている学生やボランティアが協力を呼びかけました。 団体が行ったアンケートによりますと、親を無くした子どもの家庭のうち９割は収入が低迷し、３食の食事が取れないなど、命に関わる困窮を抱えていることが分かっています。 また、近年の物価上昇に加え、あしなが育英会が奨学金を全額給付にしたことから申請者が急増し、今年度の申請は全国で過去最多の３千４８７人にのぼりましたが、半数以上が不採用となっています。 この活動で集まった募金は半分は奨学金として使われ、残りは、「世界で最も貧しい」と言われているアフリカ・サハラ砂漠の南にある国々の親がいない子どものたちの教育支援に使われます。 募金活動は、あす（２０日）もＪＲ宇都宮駅で行われます。