元プロサッカー選手と”夢の交流” 波戸さん講師に「教室」 長野県原村原小学校
長野県原村の原小学校で24日、元プロサッカー選手で横浜F・マリノスアンバサダーの波戸康広さん(48)を講師に迎えた「夢の教室」が開かれた。5年生2学級を対象に授業。ゲームと講演を通し、児童たちに諦めないで挑戦する大切さを伝えた。 日本サッカー協会が、さまざまな競技の現役選手やOBらを「夢先生」として各地の学校に派遣する「こころのプロジェクト」の一環。同校では毎年、5年生を対象に開いている。波戸さんは兵庫県出身で、横浜F・マリノスなどに所属し、日本代表としても活躍した。 5年1組(33人)の授業では、初めに体育館でゲームで交流した。全員が1人1個ボールを投げ、床に置いた五つのフラフープの輪に入れるゲーム。波戸さんを中心に作戦を練り、楽しみながらチームで協力してチャレンジする大切さを学んだ。 教室での講演では、小学4年生でプロサッカー選手になる夢を抱き、努力を続けてかなえるまでの歩みを振り返った。中学時代にいじめを受け、部活に一時参加できなかった経験も明かし、「つらい、苦しい思いもしたけど、諦めずにやり続けたことで成長できた」と波戸さん。「『チャレンジ=成長』だと思って。自分の成長を目指し、目標に向かって頑張ってほしい」と呼び掛けた。 授業を受けた児童(10)は「サッカーがうまくて格好良かった。諦めずにやることが大事だと思った」と話していた。