東京都高校選抜U16、初勝利を逃すも大きな経験
3月26日から海外遠征を行っている東京都高校選抜U16(海外遠征プロジェクト)がシントトロイデンのユースチームと最終戦を行い、0-2で敗れた。 ここまでの2試合の反省点からチーム、個人でやるべきことを再確認してゲームに臨んだ東京都高校選抜U16。自陣からスムーズにボールを運び、ゴールを目指して何度もチャンスを作った東京都高校選抜U16だったが、シントトロイデンのGKとDF陣を中心としたゴール前の質の高い守備によって、最後まで得点を奪うことができず0-2で敗れ、初勝利を挙げることはできなかった。 チームを率いる加藤悠監督(都立東久留米総合)は「選手たちは慣れない環境においても積極的なチャレンジをしてくれました。何度もチャンスメイクをして決定機を作りましたが、ゴール前での判断、タイミングやキック精度などのシュートの質、ゴールを守るという部分で現地の選手たちと差があると選手・指導者ともに痛感させられました。強度の高いゲームに適応する力は十分発揮されました。ここで体感したものでチームに還元し、東京での日常に変化を起こし、成長速度を速め、成長曲線を高めていってほしいと思います」と話した。 また、石川勝利海外遠征プロジェクトメンバーコーチ(都立国分寺)は「8年前に立ち上げた「強い東京を」をキーワードに計画されてきたこのプロジェクトであったが、新型コロナウィルスの蔓延で中止になってしまい、ようやくこのタイミングで第1回を終えることができました。ここまで、この取り組みに関わっていただいた皆様に感謝を申し上げます。東京では絶対に味わえない貴重な体験ができたと思います。この期間だけでも選手たちの目の色、意識が変わったと自信をもって言えます。ただ、一番の目的はこの後です。東京に帰って、この経験を生かして、東京のメンバーに伝播することが今回のメンバーの責任です。今後の彼らの行動、取り組みが楽しみです。そして、それが東京全体の強化になることを期待しています」とコメントした。 (協力=東京都高校選抜U16 海外遠征プロジェクト)