埼玉選挙区、区割り変更で16選挙区に66候補 注目は自民党非公認の6区、13区の行方
第50回衆院選は15日公示され、27日の投開票に向けた12日間の選挙戦が始まった。県内は区割り変更で選挙区が1つ増え今回から16選挙区になり、計66人が立候補した。派閥パーティー収入不記載事件を受けた政治改革、物価高に対する経済対策などを主な争点に戦いが繰り広げられる。 【表でみる】夕刊フジが作成した「落選危機にある大物・著名候補21人のリスト」 66人の内訳は、前職24人、元職4人、新人38人。 党派別では、自民党が13人、公明党1人、立憲民主党13人、国民民主党3人、日本維新の会12人、共産党14人、れいわ新選組2人、みんなでつくる党1人、諸派4人、無所属3人。 区割り変更や、野党各党が候補者を一本化しなかったことが影響し、前回令和3年に比べて22人増となった。4人以上で争う選挙区は13選挙区と、前回2選挙区に対し、一気に増えた。 自民は前回、15選挙区のうち12選挙区で勝利。比例復活を含めると15人全員が当選を果たした。今回は2人が非公認となった。 このほか、れいわが2選挙区で候補を擁立するなど、野党は共闘せずに、それぞれ独自に選挙戦を戦うことになった。不記載事件に揺れる自民にどこまで迫れるかが焦点となる。 ■不記載事件の影響どこまで 15日公示された衆院選で県内の小選挙区で注目されるのは、まず派閥パーティー収入不記載事件で自民党から公認されなかった前職の中根一幸氏(55)と三ツ林裕巳氏(69)が立候補した6区と13区。両氏とも無所属で戦い、非公認の影響が注目される。 6区には中根氏のほか日本維新の会新人、細谷美恵子氏(64)▽立憲民主党前職、大島敦氏(67)▽共産党新人、秋山もえ氏(48)が立候補。13区には三ツ林氏のほか共産新人、沢口千枝子氏(73)▽れいわ新選組元職、高井崇志氏(55)▽維新新人、中原由棟氏(33)▽国民民主党新人、橋本幹彦氏(28)▽諸派元職、橋本勉氏(71)が立候補している。 不記載事件をめぐっては、ともに自民前職で8区の柴山昌彦氏(58)と9区の大塚拓氏(51)が比例代表の重複立候補をしておらず、小選挙区での勝利が議席獲得の絶対条件に。 8区は柴山氏のほか維新、市野一馬氏(40)▽共産、平井明美氏(80)▽立民、市来伴子氏(47)の3新人が、9区は大塚氏のほか立民、杉村慎治氏(48)▽共産、猪股嘉直氏(70)▽維新、近藤秀将氏(46)の3新人が出馬した。
5区は自民で法相の牧原秀樹氏(53)と元立民代表の枝野幸男氏(60)が7度目の対決。過去、枝野氏が小選挙区で全勝している。この2人に、れいわ新選組の辻村千尋氏(56)と共産の山本悠子氏(72)の両新人が割って入れるかが注目だ。