「支持政党なし」最多の 52%ナゼ? 小渕優子議員「野党転落を思い出す」……自民支持率“最低”の 24% 野党は受け皿になれず
NNN と読売新聞が16~18日に行った世論調査では、支持する政党は「なし」が最多でした。自民党の支持率は政権復帰以降で最低となり、野党も伸び悩んでいます。2009年の政権交代の際も自民党は支持を失いましたが、当時とどう違うのでしょうか。 【図解】支持率最低――“信頼できない”首相どうする? 「これまでにない焦り」「返り血浴びても…」 政倫審とは【#みんなのギモン】
■自民党の支持率が低い背景は?
有働由美子キャスター 「『支持する政党はない』と答えた人の割合は52%でした。NNNと読売新聞が16~18日に行った世論調査(全国の有権者に電話、1083人回答)で政党別の支持率を見ると、自民党が24%、野党の立憲民主党が5%などとなりました」 「最も割合が大きいのが『支持政党なし』です。驚く数字ですよね」 小野高弘・日本テレビ解説委員 「自民党の支持率24%というのは、2012年に政権に復帰して以降で最低です。なぜ低いのか、世論調査から見てみます」 「政治資金パーティー問題への対応について、『派閥の解散を決めたことが信頼回復につながると思わない』と答えた人は76%。『党の調査が実態解明につながると思わない』は77%、『派閥幹部らは十分説明していると思わない』は93%に上りました」 有働キャスター 「自民党への厳しい目は、かなりのものですね」
■政権交代1年前、民主に26%台の支持
小野委員 「自民党の選挙対策委員長の小渕優子議員は『今は厳しい。2009年に自民党が野党に転落した時のことを思い出します』と言いました。当時の政党支持率はどうだったのでしょうか」 「(福田内閣だった)2008年8月、自民党支持率は34.3%で、野党第一党の民主党は26.3%。民主党はまだ自民党に届いていません。(麻生内閣に交代した)1年後の2009年8月、自民党の支持率は30.0%になり、民主党は32.1%。逆転して政権交代しました」 「1年前に民主党に、26%台の支持率があったことが分かります。そこから6ポイント上げての逆転です」
■野党が受け皿にならない理由は?
有働キャスター 「この時は『与党がダメなら野党に入れる』と、政権を選択するつもりで投票した人が多かったですよね」 小野委員 「今はなぜそうなっていないか。立憲民主党の議員は『野党の数が多く、立憲と維新が野党第一党争いをしている。この状態だから受け皿になれていない』と話します。このことがよく分かる例が、去年の衆議院千葉5区の補欠選挙です」 「政治とカネの問題で辞職した自民党議員の補欠選挙でした。野党はチャンスでしたが、立憲民主、国民民主、維新、共産と軒並み出馬して票が割れ、自民党候補が勝ちました。こういうことが野党の悩みです」