57歳・川上麻衣子さん。80・90代親の「実家じまい」で分かった本当の大変さ
一般社団法人「ねこと今日」の理事長を務め、愛猫家としても知られる女優・川上麻衣子さん(57歳)。猫との暮らしや出生の地でありたびたび訪れるスウェーデンで学んだこと、50代半ばに感じる思い、暮らしの知恵などを発信し人気です。今回は、「高齢親の実家じまい」について。着手して見てわかった大変さ、スムーズに進めるコツについて教えてもらいした。 【写真】川上麻衣子さん幼少期の思い出の品&懐かしのグッズも発掘!
猶予は2か月!高齢親の「実家じまい」
2023年、年末は…(1)本業である俳優業の活動がコロナ前に戻り始めたことを実感しながら、(2)店舗SWEDEN GRACEは全国各地の「北欧フェア」催事をかけ回り、(3)猫譲渡会ではボランティア団体「しあわせにゃんこ」さんとの連携で里親さんへの譲渡が1000匹を達成。(4)WEB上に立ち上げた「にゃなかtown」は住猫登録が着々と伸び、街が彩り始めています。 とにもかくにも、やらなければならないことが山積みの毎日。そんな中にあって今年の年末の最大のイベントはなんといっても「実家じまい」です。両親が健在の中での実家じまいは「生前整理」と表現することもあるようですが、まさしくその真っ只中をひとり娘の私は過ごしています。 家族3人全員がB型典型と思われる川上家のため、なかなか行動に移せないジレンマを抱えていましたが、ある日突然やると決めてから、猪突猛進で現在突っ走っています。 実家をしめようと決めてから、不動産屋に家を明け渡すまでの期間はわずか2か月という強行突破。締め切りがなければ、結局は先延ばしになってしまうのだからと、93歳の父、85歳の母そして57歳の私の、たしたらなんと235歳の大騒動です。
●実家の片づけは体力よりも心の消耗が激しい
インテリアデザイナーという両親の職業柄、愛着あるものや資料にあふれ、倉庫と化した実家となり、全容がわからない状態でのスタートでした。 力仕事は主に私と同世代のマネージャーに手伝ってもらい、母は1960年代のヴィンテージとして貴重なお宝を発掘、選別することに専念。93歳の父にはさすがに負担が大きいこともあり、遠隔から、本当に捨てたくないものだけを指示してもらうことにしました。 実際には父は、自分の目で見てしまったらなにを残すべきなのかの判断がつかないことを予測してなのか、「麻衣子の判断に任せるから好きにしなさい」と伝えられました。ただあのレコードプレーヤーとステレオはもったいないなぁ…」とも。 実家じまいがこれほどまでに体力を消耗するとは。ある程度は覚悟をしていましたが、体力以上に精神面での消耗が激しいかもしれません。