高卒でも「公務員」なら高年収ですか? 息子が公務員を目指していますが、親として大学は出てほしいと悩んでいます…
公務員は安定した職業というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。確かに公務員になれれば、高卒でも将来的な心配は少ないかもしれませんが、親としてはできれば大学を出ておいてほしいと望む気持ちも分かります。では、実際に公務員の年収はどのくらいなのでしょうか。 本記事では公務員の年収やメリットについて解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
公務員の平均月額給与額はどのくらい?
公務員には国の機関に勤務する国家公務員と、地方公共団体に勤務する地方公務員があります。給与額は職種によって異なるほか、国家公務員と地方公務員、さらに地方公務員でも自治体によって多少の違いがあります。それぞれの平均的な給与額がどのくらいなのかみてみましょう。 人事院が2023年8月に発表した「国家公務員給与の実態~令和5年国家公務員給与等実態調査の結果概要 ~」によると、人事院の給与勧告対象となる一般職の国家公務員(平均年齢42.3歳)で、各種諸手当を含む平均給与額が41万2747円です。 一方、地方公務員の給与に関しては、総務省が「令和4年4月1日地方公務員給与実態調査結果」として平均給料月額を公表しています。全地方公共団体の平均月額給与額は一般行政職(平均年齢42.1歳)が31万5093円、技能労務職(平均年齢51.7歳)が31万231円でした。そのほか高等学校教育職(44.8歳)が36万9752円、小・中学校教育職(41.8歳)が35万722円です。 一般行政職だけで比べてみると、国家公務員の一般行政職にあたる行政職俸給表(ー)は、平均給与額が40万4015円です。地方公務員では平均給与額が31万5093円となっており、国家公務員のほうが少し高くなっています。
民間企業の平均月額給与額は?
民間企業の平均月額給与額についても、人事院が一般職国家公務員の給与を検討する目的で調査を行い、2023年8月に「民間給与の実態~令和5年職種別民間給与実態調査の結果概要~」として公表しています。 事務職種では一般職の平均年齢37.5歳で、2023年4月の平均支給額が30万2310円でした。ただ、公務員の平均給与月額の結果に近い平均年齢45.3歳、係長職になると平均給与額は42万2691円です。同じく技術関連の係長職(45.9歳)では、43万3308円となっています。