ギャバード氏の資質、共和党からも疑問の声-国家情報長官に指名
(ブルームバーグ): トランプ次期米大統領が国家情報長官に指名したトゥルシー・ギャバード氏は、シリアでアサド大統領と会っていたことなどが問題視され、承認公聴会で厳しく追及される可能性が高いとの見方が共和党から出ている。
かつてハワイ州選出の民主党下院議員だったギャバード氏は、共和党にくら替えしトランプ氏の忠実な支持者となった。ギャバード氏はロシアに同調するコメントや、2017年のシリア訪問を巡り追及される見通しだ。同氏はシリアでアサド大統領に会っている。
ランクフォード上院議員(共和)は24日、「たくさんの疑問がある」とCNNで話した。「下院議員としてアサド大統領と会った目的や方向性について、われわれは知りたいと考えている」と述べた。
ギャバード氏は2017年にシリアを訪問した後、アサド大統領が自国民に化学兵器を使用したとする米情報当局の判断に疑問を呈するようになった。
2022年には、ロシアが「抱いていた安全保障上の懸念は正当なものであり」、バイデン政権と北大西洋条約機構(NATO)がこの意見に耳を傾けていればウクライナ侵攻は避けられたかもしれないとの見方を示した。
ランクフォード議員は「過去の発言について話す機会を得て、全容を把握することを望んでいる」と述べた。
ゲーツ元下院議員が司法長官候補を辞退したため、トランプ次期政権の顔ぶれを巡る注目はギャバード氏と国防長官候補のピート・ヘグセス氏に集中している。FOXニュースの司会者で、州兵として服役経験のあるヘグセス氏は、女性は戦闘任務に就くべきではないとも発言している。同氏は性的暴行の疑いで捜査対象になったこともある。同氏は性的暴行を否定している。
原題:GOP Senator Sees Many Queries for Trump’s Intelligence Pick (1)(抜粋)
--取材協力:Ian Fisher.
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Alicia Diaz