記者が見た能登の現実 厳寒の避難所 トイレの水は学校のプールから…住民が交代で水汲み 運営は「ぎりぎり」 コロナ、インフルの感染者も 物資まだ不十分
(9日の記者報告の続き) NBS宮原將樹記者(1~7日、FNN取材団の一員): 「現在、石川県内では2万8000人余りが避難所に身を寄せています。避難所も取材しましたが、物資の量も十分ではなく、衛生環境や感染症対策も問題となっています」
運営は「ぎりぎり」 トイレの水はプールから…
こちらは珠洲市の飯田小学校。 避難所となっていておよそ700人が身を寄せています。 避難所の代表: 「ぎりぎりですね、食料も均一には配れなくて、これで何とか分け合ってくださいという状況」 自治体には食料や生活物資は届いていますが、やはり道路状況などで避難所まで届くのが遅れています。 断水も続いていて、トイレを流すときは交代でプールから水をくんで対応していました。
既にコロナ、インフル感染者も…高まるリスク
さらに… 避難する住民: 「インフルエンザとかいろんな病気がはやっているし良くないと思う」 すでに各地の避難所では新型コロナやインフルエンザにかかる人も出てきています。こちらの避難所ではアルコール消毒液やマスクも届いていないということです。
長期化の様相を見せる避難生活。衛生環境の整備や感染症対策が急務となっています。