栃木県立11校の高校生が1年の研究成果を発表 枠にとらわれず課題見つけ考える「STEAM教育」推進へ
とちぎテレビ
高校生が自分で課題を見つけ、1年間研究した成果を発表するフォーラムが25日、宇都宮市で開かれました。 フォーラムには、生徒や教員などおよそ130人が集まり、県立高校11校17チームの代表者がそれぞれ、1年間の研究の成果を発表しました。 県教育委員会は、「文系」「理系」の枠にとらわれることなく、社会課題を見つけて解決のために考える力をつける「STEAM教育」を、2022年度から進めていて、このフォーラムもその一環です。 このうち、STEAM教育事業のモデル校の1つとなっている真岡高校の発表は。 「研究テーマは『クラウチングスタートは本当に速いのか』です。(陸上でクラウチングスタートの)スピードに乗る感覚が苦手で、スタンディングのほうが速いのではないかという疑問が浮かんだからです」 研究では、スタート時における前足の膝の角度が、速さに関係する可能性が高いということが分かり、これを踏まえて練習したところ、400メートルのタイムが2秒ほど縮んだということです。 島根大学の中村怜詞准教授は講評で「問いを重ねていくには試行錯誤をする。そのためには実践をするのがとても大事で、それがされているのが良いと思いました」と評価したうえで、「400メートルのタイムが上がったということで、おそらくスタートだけが要因ではない。今後はなぜ早くなったのかを研究課題として深めていけるはず」と話しました。 ほかには「鼻に優しいティッシュはなぜ鼻に優しいのか」や「外国人にとって栃木市は住みやすいのか」など個性が光るテーマの発表があり、研究の過程や成果を共有していました。
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