<島から挑む・’22センバツ大島>第2部 選手紹介/3 前山龍之助三塁手/武田涼雅遊撃手 /鹿児島
◇体を張る堅守誓う 前山龍之助三塁手=2年 2014年、センバツ21世紀枠で甲子園に初出場した先輩たちの姿をテレビで見て以来「自分もプレーしたかった」。小学2年の時に父の勧めでサッカーから野球に転向したが、大きな夢をつかみ取った。 昨秋の九州地区高校野球大会は「チームでエラーが多く、失点につながった」と悔しがる。甲子園は速い打球に「グラブからではなく、体ごと向かう」と体を張る堅守を誓う。打撃は「右方向への打球」を意識しながら自主練に取り組む。 九州大会は、エースの大野稼頭央投手が1週間500球の球数制限に近づいたため、準決勝と決勝で先発した。憧れの甲子園でも「マウンドにも立ちたい」。 ◇走者を還す使命感 武田涼雅遊撃手=2年 九州大会は、大野投手の球数制限が近づき、準決勝と決勝はいずれも二回から登板。準決勝の有田工(佐賀)戦は8安打を浴びながらも抜群のコントロールで1失点に抑える好投。打線も奮起して逆転勝利し、選手層の厚さを見せつけた。「大野だけのチームじゃない」と胸を張る。 打順は3番。チームトップ打率の4番、西田心太朗捕手は良きライバルだ。紅白戦での本塁打数は1月末時点で6対5と勝ち越す。主将らしく「自分が走者を還す」という使命感は誰よりも強い。 甲子園は遊撃手に専念するつもりだが「もし投手としての出番が来れば、全国の強豪にどこまで通用するか試したい」。