センバツ2024 京都外大西 頂点へ、結束力高め /京都
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)で、18年ぶり7回目の出場となる京都外大西。グラウンドは、京都市内を一望する西京区の西山にある。冬場は氷点下になる日もあるが、選手たちは声を張り上げて練習に励んでいる。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 右京区の学校からバスで移動し、迅速に練習の準備をする姿は真剣そのもの。限られた練習時間を最大限有効に使おうとする工夫が感じられる。 しかし練習後、選手らの表情は一変する。帰宅前、エースの田中遙音(はると)投手は部室に流れるポップミュージックに合わせておどけて踊り、笑いを誘っていた。ミーティングが終わると選手たちは山添啓史部長やコーチらと笑顔でハイタッチをして帰路についた。 奥田星来(せいら)マネジャーは「オン、オフの切り替えが上手で、全員仲が良い」と語る。休日は一緒にカラオケを楽しみ、ラーメンを食べに行くこともあるという。「お互い信頼しているから、何でも言い合える」と小島愛加(あいか)マネジャー。 そんなチームワークも武器に昨秋の近畿地区大会は快進撃を続けて準優勝。つかみ取った「春」は頂点を目指し、さらに結束力を高めている。【写真・文 山崎一輝】