【大掃除】捨てていいものとダメなものを迷わず見極める4つのポイント
年末が近づき、慌ただしさが増すこの季節。大掃除や年越しの準備、新年の計画など、気ぜわしい日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。そんな時期だからこそ、「本当に必要なもの」を見極め、暮らしの余白をつくる時間をとりたいものです。本記事では、ミニマリスト・筆子氏の新刊『それって、必要?』(三笠書房)より、大掃除をシンプルに進めるための「捨てるスキル」や、必要以上に物を増やさないための「買わない挑戦」など、新年をすっきり過ごすためのアイデアをお届けします。 【この記事の画像を見る】 ● ちょっとしたゲーム感覚で捨てることを楽しめる 捨てていい物とだめな物の選択に迷ってしまうというお悩みメールをよくいただきます。明らかな不用品を処分したあと、何を捨てたらいいのか、わからなくなってしまうようです。 選択できる人になる方法は、やはり、選びながら捨てることに尽きます。捨てることはスキルですから、実際にやらないとうまくなりません。 このスキルを磨くために、ちょっとしたゲーム感覚で捨てることを楽しめる、サムシング・フォーで捨てる方法を紹介します。 サムシング・フォーとは、something four「何か4つ」ということです。文字どおり4つ捨てます。 この捨て方は、花嫁のサムシング・フォーの片づけ版、私のオリジナルのアイデアです。というほどすごいものでもありませんが、まずはもとのサムシング・フォーについて説明しましょう。
● いらない物を見つける4つのポイント 「サムシング・フォー」とは、イギリスの古いライム(韻を踏んだ詩)が由来の言い伝え、慣習です。『マザー・グース』にものっています。 このライムには、女性がお嫁入りのときに持っていくと、幸せになれる、縁起のよい4つの物が語られています。イギリスやアメリカではいまでもこの縁起をかついで、結婚式にこの4つを身につける人は少なくありません。 Something old, something new, Something borrowed, something blue, And a silver sixpence in her shoe. 何か古い物、何か新しい物 何か借りた物、何か青い物 そして、靴の中には6ペンス銀貨 「捨てるためのサムシング・フォー」は、この習わしをもじって、4つの物を捨てて、より幸せになることです。それぞれ捨てる物の例をあげますね。 (1)古い物 文字どおり所有期間の長い物です。これは捨てる物候補がたくさんあるはずです。写真、教科書、ノート、手紙、年賀状、カード、制服、体操服、靴、書類、マニュアル、保証書、レシート、給料の明細書、商品が入っていた箱、化粧品、メイクに使うスポンジやパフ、本、雑誌、新聞、おもちゃ、洋服、ソックス、下着……。 絵や骨董品、花瓶、着物など、先祖から受け継いだ物も含まれます。 花嫁は、「いつまでも続くこと」を願って古い物を身につけます。ですが、腐れ縁や未練、執着、といった続いてほしくないことや断ち切りたいことだってありますよね。 私の場合は、編み棒セットや、中国語の教材などの野望ガラクタ(こうなりたい、と野望を抱いて購入した物)を捨てて、かえってさっぱりしました。 (2)新しい物 「新しい物を捨てるなんて……」そんな反応が一般的かもしれません。しかし、新しくても、いま使っていなかったり、役に立っていなかったりしたら、捨てるべきなのです。使わないまま古くなっていく物の代表は、未読の本、結婚式の引き出物、気に入らないプレゼント、家にたくさんあるのに買ってしまった物(たとえば、ペン、ノート、コスメ、バッグ、洋服など)です。