植田辰哉氏、OH代表争いの大塚ら「特長を出した」…選考の行方はブラン監督のチーム構成の考え方次第
◆バレーボール ▽ネーションズリーグ男子福岡大会 ポーランド 3(25―17、25―15、25―20)0 日本(7日、北九州市西日本総合展示場) 1次リーグ第2週で、パリ五輪の出場権を持つ日本は、昨年大会覇者で世界ランク1位のポーランドに0―3で2敗目(5勝)を喫した。石川祐希(28)=ペルージャ=や高橋藍(らん、22)=サントリー=ら主力を温存し、前戦のドイツ戦(5日)から先発全員を入れ替えたが、強敵から1セットも奪えずに12連敗。12人に絞られる五輪代表争いでは大塚達宣(たつのり、23)=パナソニック=がチーム最多に並ぶ10得点でアピールした。次は8日にスロベニアと対戦する。 * * * 石川、高橋藍が出なくても、いい試合になると期待していた。控え選手の底上げができ、誰が出ても力の差はないと聞いていただけに、ミスが多く課題の残る試合となった。1セットを取らないまでも、拾いまくって拮抗(きっこう)した戦いを演じれば、ファンも納得したと思うが、チームというより、個人の五輪代表へのアピールの場になったように感じた。石川、高橋藍、西田がいなくなるとどうなるのかと心配になった。 その中でアウトサイドヒッターはそれぞれ特長を出していた。大塚は途中出場でもリーダーシップを発揮し、チームをまとめていた。高いブロックに対してのスパイクも良かった。富田は第2セット、ブロックされて交代する場面はあったが、ポーランドの強いサーブをきっちりとレシーブしていた。甲斐はサーブレシーブこそセッターに返らなかったが、好サーブを見せた。この日試合に出てない高梨もおり石川、高橋藍に続く代表争いはブラン監督のチーム構成の考え方にかかっている。(08年北京五輪男子代表監督・植田辰哉)
報知新聞社