サヨナラ弾に喜び爆発のフライ（ＡＰ）　

◇１７日（日本時間１８日）　リーグ優勝決定シリーズ第３戦　ガーディアンズ７―５ヤンキース（クリーブランド） 　ガーディアンズは地元のリーグ優勝決定シリーズ第３戦でヤンキースに延長１０回の末７―５でサヨナラ勝ち。シリーズを１勝２敗とした。第４戦は１８日（同１９日）に当地で行われる。 　夢のような２発で、ガーディアンズが生き残った。３―５と２点を追う土壇場の９回２死二塁。代打で登場した新人のジョンケンジー・ノエル外野手（２３）が守護神ウィーバーの低めチェンジアップをたたくと、打った瞬間にそれと分かる打球が左翼席の上段に着弾した。飛距離１２３メートル。文字通り起死回生の一振りで、チームに息を吹き返させた。 　全米中継局ＴＮＴのブライアン・アンダーソン実況は「何ということでしょう！　『ビッグ・クリスマス』で試合はタイ！　『Ｕｌｔｉｍａｔｅ　ｐｒｅｓｅｎｔ　ｕｎｄｅｒ　ｔｈｅ　ｔｒｅｅ（ツリーの下に究極のプレゼントです）！』」と、名字のノエルにちなんだ愛称『ビッグ・クリスマス』に掛けて声を張り上げた。 　すると、延長１０回はこちらも途中出場のデビッド・フライ捕手（２８）が２死から右腕ホームズの内角高め１５５キロ直球をフルスイング。打った瞬間にバットを放り投げ、ゆっくりと一塁へ歩き出す確信弾でチームに今シリーズ３試合目にして初勝利をもたらした。 　全米中継局ＴＮＴのヒーローインタビューで、ナインから手荒い『ゲタレードシャワー』を浴びせられたフライは「『Ａｍａｚｉｎｇ（あんぐり）』だよ。まだ何が起きたか分からないが、どうやら勝ったらしい」と夢心地。「打った瞬間に分かったか」との質問には「そうだね。レフトへの確信弾はあまりないんだけど、こいつはそうだった。すごくいい気分だった」と、終始満面の笑みだった。