「残高なし」と虚偽陳述か 松葉会会長を民事執行法違反容疑で逮捕
裁判所の財産開示手続きで虚偽の陳述をしたとして、警視庁丸の内署は5日、指定暴力団・松葉会会長、伊藤義克容疑者(77)=茨城県鹿嶋市=を民事執行法違反(虚偽の陳述)の疑いで逮捕したと発表した。 逮捕容疑は2023年12月22日、裁判所での財産開示手続きで、自身名義の信用金庫口座に預金があったのに、残高がないと虚偽の陳述をしたとしている。警視庁は認否を明らかにしていない。 警視庁によると、伊藤容疑者は経営破綻した銀行から貸し付けを受けていた法人の連帯保証人になっており、債権回収会社が裁判所に財産開示を申し立てていた。 警察庁によると、松葉会は東京都内に本部を置く四つの指定暴力団のうちの一つ。23年末時点で約300人の構成員がおり、1都7県に勢力を持つとされる。