BMW新型「M4 CS」欧州登場 M4の高性能バージョンは20馬力アップの550馬力で最高時速302㎞!
約20kgの軽量化で0-100㎞/h加速は3.2秒 最高速は302㎞/h
独BMWは2024年5月8日、パフォーマンスモデル「M4 CS」を欧州で発表しました。 同年5月末より欧州市場にて注文を開始、7月よりドイツ・ディンゴルフィン工場で生産が開始される予定です。 【画像】軽量・高出力のスーパースポーツ! BMW新型「M4 CS」を見る(31枚)
新型M4 CSは、ベースとなった「M4」と、2022年に1000台限定で発表された、より過激な「M4 CSL」との中間に位置するモデルです。 とはいえ、搭載される3.0リッターMツインパワーターボ直列6気筒エンジンは、BMW M GmbHの開発専門知識やレース経験をフィードバックして、鍛造軽量クランクシャフトを採用するなどの改良が施され、ターボのブースト圧は2.1バールに引き上げられました。 その結果、最高出力は6250rpmで550馬力と、M4より20馬力アップしました。また、2750rpmから5950rpmまで、650Nmのピークトルクを発生します。レッドゾーンは7200rpmからです。 0‐100km/h加速は3.4秒、0‐200km/h加速は11.1秒。80‐120km/hの中間加速は4速で2.6秒、5速で3.3秒というパフォーマンスを誇ります。最高速度は302km/hで電子リミッターが作動します。 エンジンのパワーはドライブロジックを搭載した8速Mステップトロニックと呼ばれるATを介して、4輪に伝えられます。変速は、センターコンソールのセレクターレバーかステアリングホイールのカーボンファイバー製パドルで行います。ドライブロジックでは、ドライブモードをコンフォート/スポーツ/サーキット用に変えることができます。 Mxドライブと呼ばれる4WDシステムは、電子制御多板クラッチにより、あらゆる路面で前後輪のトルク配分を適正化します。4WDスポーツモードを選択してDSC(ダイナミック スタビリティ コントロール)をOFFにすれば、熟練ドライバーなら2WD(後輪駆動)にしてハードな走りを楽しむことができるでしょう。 シャシは、エンジンの性能特性、全体的な車両コンセプト、およびその重量配分に正確にセッティングされています。個別に調整されたアクスルキネマティクスとオーダーメイドのホイールキャンバー設定、ダンパー、補助スプリング、アンチロールバーは、ステアリング精度、コーナリング時の横方向制御力の伝達、スプリングとダンピングの応答とホイールの位置を最適化するのに役立ちます。 足まわりでは、赤または黒(選択可能)で塗装されたキャリパーを備えたMコンパウンドブレーキが標準装備されています。オプションのMカーボンセラミックブレーキのキャリパーは、レッドまたはマットゴールド塗装仕上げを指定できます。 ホイールは、マットゴールドブロンズまたはマットブラックのVスポークデザイン 鍛造Mライトアロイホイールを標準装備します。タイヤサイズはフロントが275/35ZR19、リアが285/30ZR20で、サーキット走行も可能なレーシングタイヤを装着しています。オプションで、スリックタイヤや日常走行に最適な高性能タイヤも選択できます。 M4 CSでは俊敏性とコーナリングダイナミクスを高めるため、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を多用して、軽量化を図りました。まず、ルーフにCFRPを採用して重心を下げ、ボンネット、フロントスプリッター、フロントエアインテーク、ドアミラーカバー、リアディフューザー、そしてガーニースタイルのリアスポイラーも、CFRP製です。 インテリアも軽量化が図られ、センターコンソール、ステアリングホイールのパドル、インテリアトリムなどはCFRP製です。Mカーボンバケットシートも標準装備されます。また排気システムにはチタン製リアサイレンサーも採用して4kg以上軽くなっています。こうした結果、M4 CSはベース車のM4よりも約20kg軽量化されています。 フロントエンドには、レーシングマシンを彷彿とさせる軽量でフレームレスなBMWキドニーグリルを備えています。グリルの内側は赤く縁取られています。ヘッドランプにはイエローのエレンメントも採用しています。M4 CSLで初めて採用された、3D効果のある光ファイバーを用いたテールランプも特徴的です。 コクピットでは、フラットボトム形状の3スポークデザインのMアルカンターラ ステアリングホイールには赤いセンターマーカーが入れられ、CFRP製のシフトパドルとともにレースの雰囲気を感じさせます。 Mカーボンバケットシートはメリノ製でヒーターも内蔵しています。ブラック/レッドの配色とコントラストステッチを備えています。前後のドアパネルはブラックレザーでトリミングされ、センターコンソールの赤い「CS」レタリング、BMW M GmbHカラーのコントラストステッチ入りシートベルト、カーボンファイバー仕上げのインテリアトリムストリップなどが、インテリアの雰囲気を盛り上げています。 メーターパネルは12.3インチ、センターダッシュには14.9インチのディスプレイが備わり、完全デジタルスクリーン化されています。音声認識で操作できるBMW iドライブもアップグレードされています。 センターコンソールのセットアップボタンを使用すると、エンジン、シャシ、ステアリング、ブレーキシステム、Mxドライブをカスタマイズすることができます。さらに、MドリフトアナライザーやMラップタイマーといった機能が使える、Mドライブプロフェッショナルシステムも標準装備しています。 ハイパフォーマンスモデルとはいえ、コンフォートアクセス、アラームシステム、2ゾーンオートエアコン、ハーマンカードン サラウンドサウンドシステム、パークディスタンスコントロール、パーキングアシスタント、前方衝突警告、車線逸脱警告、速度制限情報システムといった安全&快適装備はすべて標準装備しています。パワートランクオープナーと運転支援システムは、オプションで追加できます。
VAGUE編集部