「黒い首里城」今だけ出現 朱色の前段階の漆塗る 再建へ着々 沖縄
2026年秋の完成に向けて再建が進む首里城正殿は現在、朱色の漆を塗る前段階として黒色の漆が塗布されている。見学エリア内からも外壁上部が鮮やかな黒で塗られているのが確認できる。 【写真もっと見る】黒い首里城 1月初旬からは、名護市久志で取れるバクテリア由来の赤色顔料「久志間切弁柄」を用いた上塗り塗装が順次始まる。文字通りの「漆黒の正殿」を見ることができるのは今だけだ。 25年秋ごろまでには外壁全体が朱色になった首里城正殿の外壁が姿を現す予定だ。 首里城正殿独特の朱色は「平成の復元」時には、その由来を突きとめることができず、通常の弁柄を使用していた。今回の「令和の復元」では尚家文書の「百浦添御普請(ももうらそえごふしん)日記」の記述に基づき、久志間切弁柄を用いることで「平成の復元」時に比べて、より濃い朱色となり、往時に近い正殿を見ることができるようになる。
琉球新報社