【札幌記念】また海外へ!陣営が感じるノースブリッジの成長度合
札幌記念 ノースブリッジ 奥村武調教師 ――香港に遠征した前走のクイーンエリザベス2世カップは3着でした。レース内容を振り返ってください。 奥村武調教師(以下、奥):この馬は狙ったレースしか使いませんし、前走も目標に合わせて良い状態で臨めたと思います。香港では1週間ずっと雨でこの馬向きのソフトな馬場状態でしたし、展開も味方につけてジョッキーが良いレース運びをしてくれたと思います。 ――今回札幌記念を選択された意図は。 奥:オールカマーも考えましたが、香港遠征の走りを見るとよりソフトな馬場が合うと思いましたし、中山と比べると札幌の方がより良いだろうと思って選びました。 ――この中間の過ごし方を教えてください。 奥:帰国後は輸入検疫のため競馬学校へ入って、その後は着地検疫でジョイナスファームへ移動しました。牧場で速いところをやる前に帰厩して、1本目からトレセンで時計を出しています。いつも通りの調整ですね。 ――8/7(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。 奥:1週前でしっかりやろうということで、岩田さんに来てもらって追い切りに乗ってもらいました。良い動きでしたし、この1本で更に上がってきそうです。 ――これまでほとんど在厩調整中心だった馬が、海外遠征でも見せ場十分の競馬ができるようになりました。馬の成長を感じるところは。 奥:この春先辺りから、精神的に大人びてきたなと感じます。まだまだ遠征しての競馬が得意という訳ではありませんが、私たち厩舎スタッフも輸送を挟んだときのノースブリッジの調整方法を手の内に入れてきた部分も多いですし、馬と会話をしながら上手に調整できるようになってきたと思います。体幹もしっかりしてきましたし、馬自身の成長と厩舎の経験値が結果に繋がってきたと思っています。 ――初の札幌競馬参戦となります。ソフトな馬場は向いているというお話ですが、改めて札幌芝2000という舞台適性についての見通しは。 奥:正直、想定していたより今年の札幌は時計が速いのでその辺りがどうかというのはありますが、札幌ならそれほど極端な切れ味勝負の馬場にはならないでしょうし、悪くない舞台だと思っています。 ――レースへの意気込みをお願いします。 奥:この先も海外のレースを使うことを検討しているので、レーティングを少しでも上げていきたいと思っています。目標の海外のレースに使えるように、先々に繋がる競馬ができればと思っています。
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