映像:スペイン洪水の死者、155人超える 行方不明者の捜索続く
スペイン東部バレンシア州などで、豪雨によって発生した洪水による死者が31日、155人を超えた。行方不明者の捜索は続いており、犠牲者の数は今後増える可能性がある。 スペインの洪水被害としては87人が死亡した1996年の洪水を上回り、近代史上最悪になる見込み。欧州全体でも、2021年に少なくとも185人が死亡したドイツの洪水以来の被害規模となる。 サンチェス首相は31日、被災地を訪れ、バレンシア市近郊の救助調整センターに足を運んだ。記者団に対し「最も重要なことはできるだけ多くの命を守ることだ」と語り、さらなる悪天候に備え、住民らに自宅にとどまるよう促した。 気象学者らは、人為的な要因による気候変動が、甚大な被害につながる異常気象を引き起こしているという見方を示した。