使わなきゃ損しかないクルマの「ACC」機能! ただし危険な「けっこう見かける」間違った使い方に要注意
いまやなくてはならない装備のひとつとなったACC
かつてのクルーズコントロールとは違い、いまでは軽自動車にも採用されている運転支援機能がACC(車間距離制御装置=アダプティブクルーズコントロール)だ。 【写真】一般人ももうすぐ乗れる! 日産の最新自動運転車が横浜でテスト走行中(全53枚) 高速走行中、ACCをセットすれば、アクセルとブレーキの操作なしに、設定速度を維持して走ってくれるだけでなく、前車との車間距離を保って前車に追従。前車がスピードを落とせば、こちらも自動的に速度を調整してくれるから、運転のストレスが低減する。それは交通が流れているときも、低速でノロノロ運転を強いられる場面でも同じ。 なお、速度調整はグイーンと速度を上げ、たとえば80km/hに到達したときにACCスイッチをオン、またはセットボタンをオンにすればOKで、「+」「-」スイッチで速度調整、前車との車間距離も任意で可能となる。それに、レーンキープ機能が付いている車種もあり、車線のほぼ中央を維持して設定した速度、または前車に追従してくれるから便利だ。 とくに高速道路で発進、停止を繰り返す渋滞時には、ことさら威力を発揮。ACCのなかには約30km/h以上でしか作動しない旧来型のタイプもあるにはあるが、いまでは渋滞追従型とも呼ばれ、0km/hまでブレーキ制御が入るタイプが主流になっている。 であれば、高速走行中に大渋滞に遭遇しても、これまたストレスは最小限。ただし、完全停止できたとしても、停止状態の保持時間はさまざま。約3秒で解除され、ブレーキを踏まなければならないタイプもあり、前車が動き出したとすると、ACCを再セットするにはアクセルオンまたはステアリングのACCメインスイッチとともにあるRESボタンを押すことで、ACC走行が再開、継続する。 ちなみに停止保持時間はクルマによってマチマチで、たとえば国産Mクラスボックス型ミニバンでは、トヨタ・ノア&ヴォクシーが約3分、日産セレナが約30秒、ホンダ・ステップワゴンが約3秒となっている。 当然、保持時間が長いほうが使いやすい。その停止保持時間内であれば、前車が動き出したとき、自動でこちらも再発進してくれる車種もある。