目撃証言、事情聴取も…池添謙一と富田暁が函館競馬場調整ルーム内粗暴行為で騎乗停止処分
JRAは28日、函館競馬場調整ルーム内で、池添謙一騎手(44)と富田暁騎手(27=木原)が互いに粗暴な行為に及んだ事実が確認されたとして、それぞれに騎乗停止処分を科した。池添が6月29日から7月7日までの開催日4日間、富田が6月29日から30日までの2日間。 【写真】もみ合いとなる粗暴行為に及んだ富田暁 ◇ ◇ ◇ 関係者によると24日(月)夜、函館市内の飲食店にて複数の騎手同士で飲食中、互いに酒に酔った状態で池添と富田が口論になった。さらに、日をまたいで25日(火)午前2時40分ごろ、調整ルーム内で双方がもみ合いとなる粗暴行為に及んだことが判明した。行為に及んだのは一方だけとの目撃証言もあり、騎乗停止期間に差があるのはそのためとみられる。 水曜朝の調教時、富田は事実を認めた上で「事を荒立てるつもりはありません」と当事者間の争いは解決済みとの認識を示していたが、後日、JRAがその場にいた他の騎手にも事情聴取を行い、この日の処分発表となった。 今週末の函館競馬は27日に出走馬と騎乗者が発表されており、池添は土曜4鞍日曜6鞍、富田は土曜7鞍日曜7鞍に騎乗する予定だったが、全て乗り替わりとなる。 ◇ ◇ ◇ なお、今回の処分は「日本中央競馬会競馬施行規程第147条第20号」に該当する。 競馬の公正を確保するため(中略)次の各号のいずれかに該当する馬主、調教師、騎手、調教助手、騎手候補者または厩務員に対して、期間を定めて、調教もしくは騎乗を停止し、戒告し、または100万円以下の過怠金を課する。(該当する号は)競馬の公正確保について業務上の注意義務を負う者としてふさわしくない非行のあった者。