教育旅行「回復」 福島県内23年度、宿泊者数はコロナ前の8割強
福島県が6日に発表した2023年度の教育旅行入り込み調査によると、教育旅行で県内を訪れた学校数は5501校(前年度比436校増)、延べ宿泊者数は44万7626人(同6万9950人増)だった。首都圏などからの入り込み数が増加し、新型コロナウイルス禍からの順調な回復がみられた。コロナ禍前(2019年度)との比較では宿泊者数が8割強となった。 10年度以降の学校数と入り込み客数は【グラフ】の通り。宿泊者数の内訳は県内7万4713人、県外37万2913人。いずれも前年の約1.2倍となった。県外では7万8518人の東京都が最も多く、県内からの宿泊者数を上回った。埼玉県の7万1922人、茨城県の4万987人が続いた。方部別の宿泊者数は、ホープツーリズムの誘致などを要因に浜通りが前年比1.4倍と大きな伸びとなった。新型コロナを理由に教育旅行を中止した学校数は、前年度の566校から166校にまで減少した。 県は、教育旅行の誘致に向け、継続しているバス経費補助やホープツーリズム、自然体験学習など魅力的なプログラムを組み合わせ、首都圏などで一層の需要掘り起こしを進める方針。県は「コロナ禍からの回復は順調に進んでいる。新規市場への誘致にも積極的に取り組みたい」(観光交流課)としている。 調査は民間、公営の582施設を対象に実施し529施設から回答があった。
福島民友新聞