定期預金の人気復活 金利が“200倍”の銀行も…今後も預金金利アップか 銀行選びのポイントは「時期」と「手数料」【しってる?】
物価高を受けた消費抑制の中、上昇する政策金利を背景に定期預金の人気が再燃している。 メガバンクでは、金利が1年前と比べ200倍となる例もあり、各社が顧客獲得へ競争を激化させている。 【画像】日銀政策金利とメガバンク定期預金の金利の1年前と現在との金利の比較
“金利のある世界”に…2025年に追加利上げの見通し
2025年も、物価高などお財布のひもは固くなりそうだが、定期預金の人気が復活しているという。 預金金利はすでに、1年前と比べると200倍のところもある。 そして2025年は、金利がさらにアップするかもしれない。 このような背景で「定期預金」の選択肢が今再び注目を集めている。 小山内鈴奈キャスター: 2024年、17年ぶりに“金利のある世界”となった日本。街で話を聞いてみました。 30代: (金利が)もともとがないようなもんだったので、もうちょっと上がってくれたらうれしいなっていう感覚ではあります。 70代: 私らの時代はすごくが良くて、銀行に預けてたら退職金なんかで毎月生活できるっていうのを味わってるから、もう何にも預けても何もうれしくも何もないです。もうバカみたい。預けたくないです。 小山内キャスター: 金利のある世界を実感している人は、まだまだ少ないのが現状ですが、その状況が2025年には変わるかもしれません。 フジテレビ・智田裕一解説副委員長: 日銀は2025年追加の利上げを行う見通しです。1月下旬に開く2025年初の会合で決めるという見方がありますが、3月の会合まで待つという観測が広がっています。 現在0.25%の政策金利は、0.5%になるという見方が強いですが、年内にさらにもう1回利上げが行われて、政策金利が0.75%になるというシナリオも想定されます。お金の管理の手段としてNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)などに加えて、預金で一部持つというのも現実的な選択肢として加わってくる可能性があります。 小山内キャスター: これらの動きを受けて、各金融機関も資金獲得のため、定期預金などの金融商品に力を入れています。SBI新生銀行の会議にお邪魔させていただきました。 SBI新生銀行社員: われわれの5年もの定期は、15年ぶりの1%超えなので、かなり注目されています。メガバンクの5年もの金利は0.25~0.3%ですから、それと比べると4~5倍。 小山内キャスター: 意識するのは、ほかの銀行の金利で、顧客獲得が激しくなっています。現在、1年間銀行に預けた場合、定期預金の金利は、メガバンクで0.125%(利息:1250円)。SBI新生銀行で0.85%(新規開設)(利息:8500円)。ソニー銀行では0.8%(利息:8000円)などとばらつきがあります。 SBI新生銀行・長澤香奈子さん: 2025年は、まだまだ日銀の利上げがあるので、全体としては、金利は上昇の局面だと思います。(金利が上がってくると)預金の獲得は激化してくる。 小山内キャスター: SBI新生銀行では、5年間の定期預金で1.2%の金利を設定。口座開設は2倍に増えたといいます。取材したこの日も、定期預金を始めるために次々と客が訪れていました。 銀行員: ご興味いただけましたか? 客: 手堅いところからはじめようかなと。定期も見直そうと思っているので。(金利は)ここに来るまで見ていなくて、先ほど説明していただいて、こんな上がってるんだってかなりびっくりしました。1年、2年ためてたら、ご飯食べに行けるって思うとうれしくなっちゃう。
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