アメリカで「リーマンショックの悪夢が再来」…！中国に見放され、追い詰められたアメリカ政府がとった「矛盾だらけの奇策」
国債の買い戻し計画
エミン:その一方、米国債の発行は増えています。バイデン政権は就任以来ずっとバラマキ的な政策を続けており、アメリカの財政収支は急速に悪化している。買い手が減っているのに、国債発行は増えるので、国債が思うように売れない。金利を高くしないと買い手がいないわけです。 でもアメリカの金利が上がると、政府の利払い費が増加し、財政を圧迫します。そうなると米政府としては困る。長期金利が5パーセント超えといった状況は絶対に避けたい。 だからFRBはすでにQTのテーパリング(縮小)を決めています。量的引き締めをやると財政が悪化するから、一旦引き締めを緩和するということ。要するに、コッソリ金融緩和をやっているに等しいわけです。米財務省は国債の買い戻しプランさえ発表していますから。 永濱:買い戻し？ エミン:そう。買い戻し。政府が発行した国債を、政府が買い戻しているのです。そんなことをしても根本的にはあまり意味はなさそうですが、短期的には米国債の需給が改善し、金利上昇が抑えられるかもしれません。 そんな「奇策」に頼るほど、米政府は金利上昇を恐れているのです。 『“理想買い”で急騰するNVIDIA株に「AIバブル崩壊」の予兆…Apple、Microsoft超えの半導体メーカーに影』へ続く
永濱 利廣、エミン・ユルマズ
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