試験直前にトイレ、なにかが違う… 地方から東大受験、「想定外」の連発
ちょっとした心の揺れが結果に影響を与えることもある大学受験。事前にさまざまなことを想定しておくことは重要ですが、いくら準備万全で臨んでも、すべてが予想通りにいくとは限りません。東大医学部卒の教育系YouTuber、宇佐見天彗(すばる)さんにご自身の体験と、予想外のハプニングを乗り切る秘訣を聞きました。宇佐見さんの母親にも直前期の親の心構えについて、話を聞きました。 【写真】東大入学式後に母親と記念撮影する宇佐見天彗さん
――本番当日は、普段なら絶対にしないような失敗をする人もいるようです。宇佐見さんはいかがでしたか。 普段なら考えられないような失敗が確かにありました。僕は大事な試験の直前には必ずトイレへ行き、鏡を見ながら「自分はできるぞ!」と3回唱えるようにしているんです。共通テスト当日も会場に着いてからトイレへ行きましたが、なんとなくいつものトイレと雰囲気が違う気がしたので、外へ出て表示を確かめたところ、なんと女子トイレでした(笑)。幸いすぐに気づきましたし、中には誰もいなかったので、本当によかったです。 試験はリラックスして臨むほうがいいとはいえ、僕は仲のいい友だちと待ち合わせして試験会場に向かったこともあり、少し気がゆるみすぎていたのかもしれません。この出来事のおかげで、いい緊張感をもって試験に臨めました。
のどに違和感が…翌日に悪化
――東大の2次試験直前に体調を崩したそうですね。 2次試験の2日前、地元の高松から東京へ行く飛行機に乗っているときから、のどに違和感がありました。症状としてはたいしたことはなかったものの、それまで体調を崩した状態で試験を受けた経験がなかったので、内心かなり焦りましたね。東京に到着後に復習する参考書、試験当日の持ち物、服装は着慣れた学生服というところまですべて完璧に決めていたのに、まさかのどが痛くなるとは……という気持ちでした。 ――一緒に東京に行ったお母様には、のどが痛いことを伝えましたか。 心配すると思ったので、初めは言いませんでした。でも翌朝はさらにのどの状態が悪くなってしまったので、仕方なく母に伝えたところ、すぐにホテルのフロントで加湿器を借り、眠くなる成分を含まない風邪薬も買ってきてくれました。自分一人で東京に来ていたら、こういった対応はできず、ずっと我慢していたかもしれません。おかげで試験当日までにのどの状態もかなりよくなっていました。