やる気や忍耐力は遊びの中で育つ! 勉強では得られない効果を解説
たとえば、学習塾や習い事が面白くなかったら、子どもたちはだれのせいにするでしょうか? 多くの場合、塾や習い事の先生が面白くないというのではないでしょうか。 この点については、テレビゲームについても同じことがいえそうです。 もし、ゲームが面白くなければ、ゲームメーカーのせいにされてしまいかねませんよね。 一方で、子どもたちが自分たちだけで外遊びをしていたらどうでしょうか? 仮に面白くなくなったとしても、塾や習い事の先生、ゲームメーカーのように与えてくれる側は存在しません。 そのため、自分たちで面白くしていかなければならないのです。 前述のとおり、遊びは最高の自分事です。 だから、常に自分のやりたいことでもあり、自分でなんとかしなければならないことでもあります。 当然ですが、自分からやりたいというやる気や、前向きに物事を考えようとする楽観性などの「自分を高める力」を意識して伸ばしていくことができるでしょう。 また、イヤなことや難しいことがあっても、そこをなんとかしようとする忍耐力や回復力などの「自分と向き合う力」も意識して伸ばしていくことができるかもしれません。 さらに、自分ひとりだけの遊びではなく、複数の遊び仲間たちと一緒に遊んでいるのなら、「他者とつながる力」も意識して伸ばすことができそうです。 将棋のコマではなく指し手になれ……というお話をしましたが、まさに遊びは最初から指し手として臨むことができるという点で、非認知能力を伸ばしやすくなっているといえます。
中山芳一(All HEROs 合同会社代表)