2.5トンでも0-100km/h加速4.0秒 スーパーカー並の新SUV「オクタ」、2037万円から ディフェンダー最強モデル導入
ディフェンダーに限定モデル新登場
最高出力635psのV8エンジンを搭載し、スーパーカー並の性能を誇るディフェンダーの最強モデルが登場した。悪路走破性とオンロードでの走行性能を両立させているという。 【写真】V8ツインターボで635馬力! 最強の特別仕様車【ランドローバー・ディフェンダー・オクタを写真でじっくり見る】 (31枚) ジャガー・ランドローバー(JLR)は7月3日、大型SUVのディフェンダー110に特別仕様車「オクタ(Octa)」を設定した。日本国内には合計220台が導入され、予定価格は2037万円から。まもなく受注開始予定とされる。 マイルドハイブリッドの4.4L V8ツインターボエンジンを搭載し、最高出力635ps、最大トルク81.5kg-mを発生する。車重2510kgと重量級でありながら、0-100km/h加速は4.0秒、最高速度は250km/hに達する。 過酷な環境下での耐久性も妥協することなく、1万3960回、累計110万kmにおよぶテストを行った。ドバイの砂丘、スウェーデンの氷雪サーキット、ニュルブルクリンク、南フランスのダカール・ラリーなどさまざまな環境で高い性能が証明されたという。 JLRの特殊車両部門SVOの責任者ジャマール・ハメディ氏は取材に対し、「オンロードでもオフロードでも優れた性能を発揮し、その両方に妥協のないクルマはこれまでありませんでした。オクタはステルヴィオ峠でもラリーステージと同じように楽しむために開発されたモデルです」と語った。
オフロード走破性とハンドリングを両立
ディフェンダー・オクタにはレンジローバー・スポーツSVと同じ6Dダイナミクス・サスペンションが採用され、ダンパーを前後左右に油圧でリンクさせることで、物理的なスタビライザーを必要とせずにボディの安定性を高めている。 フロントとリアには新形状のバンパーを装備し、アプローチアングルは37.5度から40度へ、デパーチャーアングルは40度から42度へ、ブレークオーバーアングルは27.9度から29度へと拡大した。車高はディフェンダー110 V8より28mm高く、最大地上高は319mmとなった。 最大渡河水深も100mm向上して1.0mとなった。ホイールアーティキュレーション(可動域)は標準の430mmから569mmへと大幅に拡大し、タイヤが浮きにくくなっている。 さらに、長く頑丈なウィッシュボーン、強化されたアンダーボディプロテクション、ディフェンダー史上最もクイックなステアリングラックを装備し、過酷な地形やサーキットでの反応速度を向上させている。 標準のドライブモードに加え、オフロードでのスポーツ走行に特化した「オクタ」モードが用意されている。オフロード専用ローンチモードも特徴だ。 20インチ鍛造ホイールには、グッドイヤーと共同開発されたアドバンスト・オールテレーンタイヤが装着される。 「タイヤにも妥協はありません。当初は、オフロード車としてパンクに強いようにサイドウォールの高い18インチのホイールが求められました。しかし、それではオンロードでのステアリングやハンドリングが台無しになり、適切なブレーキも装着できません」 「適切なステアリングとハンドリング、横方向の剛性、大型ブレーキ(ブレンボ製キャリパー付き400mmディスク)、そしてパンク耐性が必要でした。しかし、それらをすべて備えているタイヤはありません。そのため、ゼロからタイヤを発明しなければならなかったのです」 こうして生まれたオールテレーンタイヤは独自のトレッドパターンを備えているが、最高速度は160km/hに制限される。22インチの軽量ホイールとオールシーズンタイヤの組み合わせでは、最高速度250km/hに達する。